スターフライヤー搭乗記~漆黒の翼~

“スターフライヤー”
羽田空港を利用する方ならその見慣れぬ黒い機体を一度は目にしたことがあるでしょう。北九州空港が海上に移転した際に誕生したこの航空会社は、なんと9年連続顧客満足度1位の栄冠を手にしており、航空ファンなら是非とも乗ってみたい存在です。
今回、念願叶って福岡→羽田の便に乗ることができました。黒色で覆われた中にはどんな世界が広がっているのでしょうか?


保安検査場を抜けると目の前に黒く輝く機体が見えました。航空業界ではタブーとされてきただけに黒の塗装は極めて珍しく、美しさも格別です。
ただ、これは中部国際空港行きで、私が乗る機体ではありません。

案内に従ってエレベーターで地上に降ります。

いかにも入り込んでは行けなさそうなところに来てしまいました…。正面の扉には関係者以外立入禁止なんて書いてありますし…。

と、奥に通路があるのを発見。進んでいくと無事待合スペースにたどり着けました。

目の前には日本トランスオーシャン航空のジンベイジェットが。かわいいです。

やや遅れ気味ですが搭乗が始まりました。

当然ながら搭乗スペースまではバスで移動。この旅最後のバスも推しの1つ目ブルリでホッとしました。

ターミナルリニューアルのために工事が進められています。

ターミナルの北の端から出発したのに飛行機はターミナル南側に停まっているらしく、ボーディングブリッジに繋がれた飛行機たちの間をすり抜けながら進みます。色々な機体が見られて趣味的には嬉しいですが、搭乗までに余計時間がかかってしまっているのはマイナスです。ターミナル改修が終われば駐機スペースが北側に移動するんでしょうか?

行きに乗ったCRJ200も停まっていました。こうして改めて見るとやはり可愛らしいです。

機体が現れました。やっぱり美しいですね。
バスに別れを告げタラップを上っていきます。

座席も黒を基調としており、高級感が溢れます。

そしてスターフライヤー最大の特徴がコレ。国内線機材では珍しく、全機体に液晶ディスプレイ(モニター)が用意されています。海外に一度しか行ったことがない私からすると、もはや「これは何?」という印象。乗ったはいいものの使いこなせず終わりそうです笑

なお、写真を撮り忘れてしまいましたがスターフライヤーは座席間隔が広いのも特徴的で、なんとJALのクラスJと同等(34インチ。通常は31インチ)です。これは、もちろん座席にゆとりをもたせて大手2社と差別を図る意味もあるのですが、実は通常1機あたり166席のところ150席に減ずることで客室乗務員を1名削減しているのです(座席50につき客室乗務員1人と定められています)。

16:21 出発。当初の出発時刻よりだいぶ遅れてしまいました。

さらに、滑走路が1本しかないことは相当ネックなのか離陸待ちの渋滞にはまってしまいました。あまりに待つので離陸に伴い使用をやめるようアナウンスされていたモニターの使用が一時的に解禁されるほどです。

ようやく順番が回ってきました。

16:52 出発から30分あまりしてようやく離陸です。

みるみるうちに福岡市街が遠ざかっていきます。

スターフライヤーといえばコーヒーが有名なのですが、あまり得意ではないのでスープを選択。それでもカップはコーヒーと共用で、冷めないうちに飲み切れる量です。

テーブルと連動しないカップ置き。こういったささやかな気遣いが顧客満足度の高さを生んでいるのでしょう。

ちょうどお腹が空いてきたので、ついでにリゾットも注文。こちらは500円になります。

米は少し芯が残るという絶妙な具合。500円でこれは十分納得です。

お茶菓子まで付いてくるとは至れり尽くせりですね。

モニターの方はといえば案の定使い方を把握しきれず、ただ飛行機の現在地を確認するのみ。まあこれはこれで正しい使い方かもしれませんけど…。

幸せなひと時はあっという間に過ぎ、18:09、羽田空港C滑走路に着陸。旅もいよいよ終わりです。

18:20 定刻から35分あまり遅れて羽田空港に到着しました。モニターにはスターフライヤーのロゴが表示されており、去り際まで美しさを保っています。


モニターといい(使いこなせませんでしたが)機内食といい顧客満足度9年連続1位は伊達ではないな、というのが正直な感想です。もともと提供座席が少ないとはいえ、搭乗した便は予約時点で残り3席だったように羽田福岡線はほとんど満席状態が続いています。スターフライヤーは羽田から北九州、山口宇部、さらには中部国際空港セントレアと福岡をも結んでいますので、乗ってみたい方は是非そちらをご利用ください。

ゆったりした座席で
モニターが使えて
機内食が美味しい

スターフライヤー、ぜひ一度お試しあれ。

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