鉄道ファンでなくとも東京〜大阪間の移動といえば新幹線を思い浮かべる方が多いでしょう。ところが、なんと羽田〜伊丹間には航空便がJAL、ANAともに毎時1本ずつ運航されているのです。新幹線で2時間半ほどの区間を航空便で移動する需要があるのか確かめてきました。
後の予定もあって登場するのは羽田7:30発の第2便。伊丹には8:40の到着ですから、ビジネス利用もまあ考えられるところです。
優先搭乗が始まるやいなや、サラリーマンが続々と乗り込んでいきます。本当に需要があったようです。
07:31 出発。
07:46 ANA機を追いかけるように離陸しました。
今回搭乗した機体は新・間隔エコノミー導入機でした。革張りの座席は高級感が出るわりに清掃がしやすく、航空業界ではわりあい見かける存在ですが、それでもこの落ち着いた色合いは惹かれるものがあります。
新・間隔を名乗るだけあって座席のゆとりはなかなかのもの。JALに乗るなら1000円プラスしてクラスJと思っていましたが、これなら普通席で十分な感じです。
スカイタイムを楽しんでいると早くも大阪市街が見えてきました。
08:35 着陸。
08:40 スポットに到着。一斉に乗客が降りていきます。
羽田〜伊丹の航空便は実際に多くの乗客が利用していました。とはいえ離陸待ちもあって運航時間は1時間10分。搭乗時の手続きや前後のアクセスを考えると、所要時間は新幹線と変わりありません。事前購入だとかなり割安になるというメリットもありますが、それだけでこんなに利用が見られるものでしょうか?そもそもの移動需要が大きい区間ではありますが、これだけ航空便の利用があるのは鉄道ファンとしてはなかなか不思議に思えます。
コメント
飛行機と新幹線で同じくらいの所要時間なのになぜ航空需要があるのか、ですか。
ビジネス需要という意味ですと、途中駅がないというのが大きいかと。東海道新幹線だと「のぞみ」でも品川、新横浜、名古屋、京都と4つも途中駅があり、それぞれ乗り降りが激しいですから車内が騒がしくなりますからね。車内放送もありますし。飛行機はそういうのがないから落ち着いていられる(安眠できる)という話は聞いたことがあります。
そのほか、家族旅行だと飛行機の方が多くの荷物を楽に運べる(預ければいいので)とか、子どもも丁寧に扱ってくれる(キャビンアテンダントは小さい子にも対応してくれますからね。特に飛行機を怖がってる子には色々サービスしてくれますし)とかで飛行機を愛用する(そうでなければ車で移動する)という家庭もあるようです。
なるほど。ひかりレールスターにサイレンスカーが存在したように、静かさ、落ち着きを求める層は一定数いるのですね。
私自身は多少時間がかかるとしても停車駅の多い交通機関を選びたい人なのですが、そういった異なる価値観の方々が存在することを見落としてはいけませんね…。