コギコギは北は北海道から南は福岡まで全国各地でCOGICOGIというサービスを提供しているベンチャー企業です。
利用する場合はアプリで会員登録を行い、チケットを購入します(借りられるのは1アカウント1台ですが、アプリ上サイドメニューの“複数アカウント”からアカウントを追加し借りることは可能なようです)。ポートでアプリ上の“借りる”を押して少し待つと利用可能な自転車が一覧で表示されるので好みのものを選択。選択した自転車の鍵からカチャと音がしたら7秒以内に濃いグレーのツマミを右に回して解錠です。
一時駐輪は手動でオレンジの鍵を閉めるだけ。解錠の際はアプリ上で“解錠する”を押し、借りるとき同様カチャと音がしたらグレーのツマミを右に回します。
返却も手動でオレンジの鍵を閉めますが、こんどはアプリ上の“返却する”を押します。ツマミ横のライトが点滅しアプリ画面が“Have a nice day!”に変わったら返却完了です。
COGICOGIを利用しようと思った方がまずビックリするのはその値段ではないでしょうか。なんとCOGICOGIはシェアサイクルとしては珍しく基本的に乗り放題プランしか用意していないのです。そしてそのお値段も12時間プラン2100円、24時間プラン2400円、48時間プラン3600円(いずれも税抜)とお高め。短時間ごとの課金に慣れてしまっている身からすると驚きしかありません。なお、各プランとも利用時間をオーバーしてしまった場合は1時間につき100円(+税)の超過料金が発生します。
さらに、先述の通り全国に展開されているサービスながらポート数はどこも1ケタで、各エリアともポートは点在するに留まっています。
こんな高い料金プラン(ドコモ・バイクシェアの1日パスより高い…！)にてんでバラバラなポート配置。正直なところこれで儲かるのかなという感想しか持ちませんでした。
ですが、こうは考えられないでしょうか。観光地のホテルで時折見かける貸自転車、COGICOGIはそれをシェアサイクル化したものだ、と。観光レンタサイクルの性格はそのままに、その利用者情報を共有する。利用者としてはいちいち手続きをしなくて済みますし、ホテル側としても共通サービスとなることで利用促進が見込まれるかと思います。
ただし福島県須賀川市で行っている実証実験では12時間プラン1500円のほかに15分60円というHELLO CYCLINGのような料金プランも用意しています。案外一般的なシェアサイクルへのシフトチェンジも考えているのかもしれません。
いかにも観光レンタサイクルな顔を見せながらも意外に各地で自治体と実証実験を行っているCOGICOGI。今後の展開が楽しみです。
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