ミヤザキレボリューション

2018年7月24日より宮崎でサービスを開始したP!PPA。バス会社である宮崎交通との協業にも驚かされましたが、もっと興味を引いたのはFREE POWERの採用でした。
ひところ各種メディアにも取り上げられたのでご存知の方もいるかもしれませんが、FREE POWERとはペダルを踏む力を推進力に変える画期的なクランクギア。Olympicから電池のいらないアシストギアとして発売されています。
このFREE POWERなのですが、実際試してみたら平均時速が高かったと書いているサイトもある一方、サイクリスト・自転車屋からは酷評されているなどどう捉えていいのかよくわからないシロモノでした。で、いろいろ調べた結果、私の理解は以下のような感じに

FREE POWERはペダルを踏み込む際に内部のゴムが押しつぶされ、ペダルが真上と真下(12時と6時の位置)にくると元に戻って推進力になる。したがって、電動アシストのように1の力を1.5にするのではなく、0.5~1とムラのある推進力を常に0.8に保つものである。自転車乗りはペダルを踏むのではなく回すことができ、ペダルに常に一定の力を加えられるのでFREE POWERの意味がない。

自転車乗りにとっては無意味だから批判されるけど、一般客からしたら価値あるよね。そんな考えで現地へと向かいました。


宮交シティのすぐそばには20台も停められる大きなポートが存在しています。

P!PPAというと赤いイメージなのですが、宮崎は青色なんですね。宮交にあわせたのかな。
ちゃんと簡潔な利用案内もあります。
FREE POWERのロゴ。このクランクにFREE POWERが仕込まれています。

驚いたことに変速機は一切装備されていませんでした。他エリアでは内装3段変速がついていたと思うのですが、FREE POWERがあるから不要と判断されたのでしょうか。

スマホのアプリを開き、QR開錠を選択。サドル下のQRをスキャンすると5秒ほどでロックが解除されました。

ちょうど宮崎駅方面のバスがやってきたので同じルートで競走してみることに。
走り出しは不思議な感触でしたが、それでも漕ぐのは軽くバスを置いてぐんぐん進んでいきます。

南宮崎駅の角で左折し、中村通りへ。北上していくと大淀川を渡る橘橋に差し掛かりました。
するとどうでしょう、さっきまでの快調な走りはどこへやら。力を振り絞っても牛の歩みがやっとです。車体を右に左にくねらせなんとか登っていきます。電動アシストのシェアサイクルでは感じなかったこの苦しみ。こんなの味わうのいつぶりでしょう。

ヒィヒィ言っていたとはいえ、それでも足を付けずにてっぺんまで登れたのはFREE POWERの底力でしょうか。その後は快調な走りを取り戻し、1分ほど早く宮崎駅前に着くことが出来ました。バスの経路に沿って遠回りしていなければもっと差を開けられたはずです。

バスターミナルに入ってくるバスを捕捉。完全勝利!

西口ロータリーにはポートが見当たらなかったので東口の大きなポートに返します。鍵を閉めると「一時駐輪の場合は画面で一時駐輪をタッチしてください」と音声が流れました。アプリを開いてみれば画面下部に「利用終了」と「一時駐輪」のボタンが。利用終了をタップして返却手続きは完了しました(もっとも、1分以内に「一時駐輪」を押さないと自動で返却処理されるようです)。


実際に利用してみてFREE POWERへの期待はほとんど打ち砕かれてしまいました。平坦地はまだしも坂道じゃ全然役に立たないじゃないかと。宮崎は平野の街で高低差はそんなにありませんが、川を渡る際などはやはり坂道に当たってしまいます。宮交P!PPAは安物買いの銭失いをしてしまった感が否めません後日、FREE POWER搭載の3段変速ママチャリに乗ってみたところ坂道でも難なく登れたので変速機の有無が大きいような気はしますが、多くの方が変速機を使っている様子がないのを見るに変速機をつけたところで…とも

とはいえ地方都市に新たな交通手段がうまれたのは喜ばしい限りしかもそれが既存路線バスと連携しているのです。街の足の一つとしてさらなる発展に期待するばかりです。

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