観光快速ゆふりんの罠

 2015年の3月に由布院と別府を鉄輪経由で結ぶ路線バス、ゆふりんが運行を開始しました。由布院と鉄輪温泉を直接結ぶ路線はこれだけとあって、利用が多いのだろうと思い乗車してきました。

由布院の町を散策し、由布院駅前のバスセンターに着いたのは12時ちょっと前。次のゆふりんまでは1時間近くありますが、鶴見岳のロープウェイに乗ってみたいのでひとまず12:05発の別府駅西口行きに乗ることにします。このバスは別府市街に入ると観海寺温泉の方を通り、直行する形で別府駅に向かってしまいます。鉄輪温泉へ行く観光客としてはゆふりんの誕生はまさに福音だったのです。


停車しているのは高速バスです。よくこんな路地に入れますね…。

ということで別府駅西口行きに乗車したのですが、なんと始発停留所にして満員状態。大きなキャリーを持った外国人観光客も多く、身動きが取れません。さらに厄介なことに、発車したバスは由布院のメインストリートである湯の坪街道に並行して走るので、途中停留所からの乗車も多いのです。岩男病院前で7人ほど、由布見通り入口で2人ほど乗車しました。
 金鱗湖入口の愛称を持つ岳本を過ぎると峠を越えるため山肌に取り付きながらグングン上昇していきます。この間に中の原で1人下車しました。車内がキツキツでなくなるので下車は嬉しいですが、一方で通路まで満杯な今、一番前のドアまで行って運賃を支払うのは至難の技です。
 由布登山口でも1人下車し、バスは峠道をひた走ります。カーブばかりで少し気持ちが悪くなってしまいました。バスでは酔わないタイプなのですが…。城島高原パークでは2人乗車したのみ。意外と利用が少ないです。まあ利用者なんて地元の人が多いのでしょうし 、地元の人ならマイカーで来るのでしょうね…。
 やっとのことで別府ロープウェイバス停に到着。具体的には数えていませんがそれなりの降車がありました。時間を見てみると12時39分、だいたい4分遅れです。途中の乗降に時間を要していましたから、これはけっこう優秀と言えるでしょう。

鶴見岳ロープウェイに乗車して鶴見岳を満喫(?)したところで観光快速ゆふりんに乗車します。
 ところが、ゆふりんは定刻を15分過ぎても一向に現れる気配がありません。先の別府駅西口行きの混雑を見れば多少の遅れは発生すると思うのですが、それにしても遅れ過ぎなように思います。もし定時で運行していたら今頃は鉄輪温泉を通り抜けて別府国際観光港までもうすぐ、といったところ。いくら何でも…。

 結局20分遅れでやってきましたが、やって来てビックリ!なんと車両が高速バスタイプなのです!遅れの原因はこれだったかと納得しました。通路が狭く、階段の乗り降りもあるとなっては乗降に時間がかかりますからね…。乗車と降車を同じドアで捌かなければいけないのもマイナスです。そのうえ、前2列の座席が荷物置き場となっており、着席定員も減っています。これはさすがに…。
 そしてさらにマズイことに別府ロープウェイバス停で10人ほどの乗車があり、補助席まで使用されてしまいました。こうなると後ろの乗客が降りるには補助席の客がかなり前の方まで移動してかわすことが必要になってくるので、乗降にはさらに時間がかかります。
 海地獄で4人ほど、鉄輪口で10人ほどが下車し、ようやく車内に余裕ができましたが、正直快適性はありません。それにしても意外と鉄輪以遠まで乗車する客もいます。ここから先、ゆふりんの特性を生かせるところといったら別府国際観光港くらいしかないのですが…。

亀の井バスが公共交通による新たな観光ルートを開拓したことは評価できますし、新車を導入したことについてもやる気の入りようが伝わってきます。ですが、結果として空回りしているような感じです。専用塗装はいいとして、車両は通常の路線バスを使ったほうがよかったのではないか、そうでなくても荷物置き場は床下の空間にすればよかったのではないか、そう思います。戦略として間違っていないだけに改善を望みます。

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