地域交通の現実を見る

廃止される路線バスの代替として誕生したコミュニティバスですが、近年廃止やデマンド運行化が進んでいます。そんなコミュニティバスの現実を探るため、今回は鴨川市コミュニティバスの清澄ルートに乗車してみました。


駅前にはロータリーがありますがバス停はロータリーを出たところに。昔の営業所みたいな雰囲気です。

バスがやってきました。ここまでのバス停は2つのはずですが、もう遅れてるってどういうことですかね…。

駅前ロータリーをグルリと回って到着。行き先を告げて運賃箱に200円を入れます。

07:58:15 安房天津駅発。乗車は我々以外いません。

しばらくは谷あいの田園集落といった感じでしたがいつの間にか山登りに。カーブが続き気分がすぐれません。

なんだこれ!?

突然現れた未成のループ橋。調べてみると案の定バイパス道路の計画で、完成すれば千葉県初のループ橋になるようですが、なんと2001年度からの工事なのにまだ供用に至っていないとのこと。事業のスタート自体は1991年度にまで遡りますしいったい何をやっているんだか…。

いろは坂に勝るとも劣らないヘアピンカーブの連続。バイパスはよ…。

08:10:11 清澄寺着。バスはこの先奥清澄まで向かいますが当然ながら乗車はなし。最初から最後まで貸切状態でした。

ドライブインの前に設けられたロータリー。清澄寺の姿は見えません。

清澄寺までは観光客もいるものと思っていましたが、まさか人っ子一人会わないとは…。
いや、冷静に考えれば当たり前かもしれません。安房天津駅の発車時刻は7時57分。外房線の第二便でようやく間に合うこのバスに乗るために、私は京葉線の始発に乗ってきたのですから。いちおう御茶ノ水からならアクセス可能ですが、夜明け前もいいところです。
次のバス(わかしお1号から接続可能です)からはハイカーもやってくるのでしょうが、それとて清澄寺以遠はデマンド運行。もはや清澄寺への送迎バスと言ってしまって問題ないでしょう。
清澄寺以遠が完全デマンド運行化する日も遠くないのかもしれません。

いざ禁断の林道へ…


運行:鴨川日東バス
路線:鴨川市コミュニティバス清澄ルート
本数:1日7往復(うち下り始発、上り1,2便以外は清澄寺~奥清澄間デマンド運行)※乗車当時
(2018年3月乗車)

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