どこにいくの?

もともとは検見川・稲毛周辺の団地輸送を目的に設立された平和交通ですが、実はJR津田沼駅からららぽーとTOKYO-BAYへの輸送も行っています。そんなららぽーとTOKYO-BAY線が年末年始のあいだだけ無料で運行されるということで乗車してきました。


津田沼駅の改札を出て右にすすむと歩道橋に覆われて迷宮と化している津田沼駅南口バスロータリーが広がります。
平和交通もこちらを発着…と思いきや乗り場案内に平和交通の文字はありません。バスロータリーは京成グループが占有してしまっており、平和交通は駅出口のはるか先、丸善の前の路上バス停の発着となります。

ようやく見えてきました…。
無料運行期間中ということでバス停の前で係の方が誘導しています。

正月三が日だけでなく成人の日まで無料運行とはなかなか気前のいい話です。

20分等間隔のキレイなダイヤ…と9:40の始発便にだけなにやら下線が引いてあります。注を見れば平日のみ海老川大橋下というバス停まで行くとのこと。なるほどよくわかりました。

で、どこだよ。

※写真は別日に撮影したものです

さらにおかしなことに行先表示は「ららぽーとTOKYO-BAY」となっているのです。
09:40:45、海老川大橋下には一言も触れられずバスは出発。さすがに子連れが多く、ノンステップ部はベビーカーで埋まっています。

モリシアの周りをぐるっと回って駅前の大通りへ。千葉工大を左手に見ながら南下し国道14号線に入ります。渋滞とまではいかないものの信号待ちも多く快走とは言えない状況なのがいささか残念ですが、車内はそんなに急いでどこへ行くの雰囲気。しりとりをする親子の声が聞こえてくるなど和やかムードです。
船橋競馬場駅で左折し、船橋競馬場駅からの無料バスと同一経路をとります。

09:44、ららぽーとTOKYO-BAYに到着。28名全員が下車しました。海老川大橋下行きというのでそのまま居座っていると…

「お客さん終点ですよ?」

一瞬耳を疑いました。今日は1月5日、紛れもない平日です。昨日までは正月ということで土休日ダイヤでの運行だったはずですが、今日が土休日ダイヤだということは聞いていません。思わず「今日は海老川大橋下いかないんですか?」と聞き返すと「あ、行きますよ。」とのこと。ひと安心です。

ベビーカー利用者が多いということで車椅子スペースの座席は完全に撤去してしまっています。どうせ15分程度しかかからないのなら車椅子スペースの前方の2席も撤去してしまっていいのではないかと思いますが…。

ららぽーとを左手に見ながら進み、突き当りを左折。東関東道が見えてきたところでバスはおもむろに停車しました。

09:58:18 海老川大橋下着。当然ながら降車は私だけです。

私を降ろすとバスはそのまま走り去ってしまいました。

反対側には津田沼方面行きのバス停。こちらも平日一本のみの設定です。

さて、海老川大橋下がどこにあるかはわかりましたが、なぜここに1日1往復だけバスが来るのでしょうか。

ひとまず駐車場の脇道を進んでみます。

西館の入り口に着くと同時にオープンのチャイムが鳴らされました。
実は海老川大橋下の存在意義はここにあったのかもしれません。すなわち、ららぽーとオープン前に西館入口に着いておき、開館と同時にモール内になだれ込む、と。西館入り口すぐのところにはロピアというスーパーが位置しており、開館前に出入口前に待機しておく理由は十分にあります。そうなると海老川大橋下始発便の設定意義がわからなくなってしまうのですが…。

モール内を通り抜けてバスターミナルに戻ってみると、ほどなくして先ほどの車両が帰ってきました。津田沼〜ららぽーとは所要約15分のところ、平和交通では津田沼駅発車からららぽーと折り返しまで40分取っているので良い時間の活用だと思います。海老川大橋下始発便は存在意義がよくわからないので廃止してしまっても良いように思いますけれども…。このあたりは別途調査してみる必要がありそうですね。


運行:平和交通
路線:津田沼・ららぽーとTOKYO-BAY線
区間:JR津田沼駅南口~ららぽーとTOKYO-BAY(~海老川大橋下)
本数:20分間隔(海老川大橋下発着は平日1往復のみ)
※情報は2018年1月乗車当時のものです※

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