海浜幕張駅と京成幕張駅を結ぶバス路線は小型車両での運行で日中30分間隔と幕張地区のタテ交通としては慎ましやかな存在です(海浜幕張と幕張本郷を結ぶバスは日中5分間隔、海浜幕張とJR幕張駅を結ぶバスでも日中12分間隔)が、その中でも1日1往復のみという非常に地味な路線があります。それが海53系統です。
海53系統は京成幕張駅から海浜幕張駅を経由してZOZOマリンスタジアムまで向かうバス路線で、平日に1往復だけの運行となっています。今回、QVCマリンフィールドがZOZOマリンスタジアムに改称されるということで、お別れ乗車(路線廃止ではないですが)も兼ねて乗車してきました。
始発の京成幕張駅のバスロータリーは本当にこじんまりとしており、鉄道駅とともにこの町に合っているな、という感じがします。第二の目的である、「QVCマリンフィールド」表示を記録するためバス停を食い入るように見つめます(ただの変態です)。
マリンスタジアムからの解消時には違和感しかありませんでしたが、なんのかんの言って慣れてしまいました。QVCと略していましたからネーミングライツの効果ありまくりですね。
時刻表を見てみると、面白いことがわかります。
数字の上にPと書かれているバスが海53系統なのですが、どの時間に運行されているかわかりますでしょうか。
答えは見ればわかる通り16時台なのですが、16時台の時刻表を見てみると5分に海浜53系統が行ったっきり帰ってきません。それまできちんとした30分間隔なのに、ここだけ1時間のエアポケットができているのです。これはかなり悪いダイヤと言えるのではないでしょうか。個人的にも16時半頃は日帰りの旅行から帰って来るタイミングなので、バスがないのは非常に困ります。夕ラッシュに突入する時間帯です(17:30以降の上に黒丸がついたバスたちは、通勤輸送を考慮してハイテク通りを経由する系統です)し、 2本態勢にして16:35にもバスを運行してほしいものですが…。
そんなことを思っているとバスが到着。5人ほどがわらわらと乗車していきます。京成幕張では乗客が乗り次第発車してしまうので写真撮影は諦めます(この時点でQVCマリンフィールド表示の記録という目的がどっかに行ってしまったのは気にしてはいけない)。
発車してすぐ行先表示が現れましたが、それを見てビックリ。
すでにZOZOマリンスタジアム表示に変わってるんですけど!
これは一体どういうことなのでしょうか…。来た意味がないじゃないですか…。少しばかり予感はしていましたが、現実になるとより一層残念です。
「まあいい、今回は1日1往復しかないレア系統に乗りにきたんだ」と心を落ち着かせます。
イトーヨーカドーで1人下車し、逆に2人乗車してきます。夕方だからでしょうか、日中の同系統より気持ち乗客が多いような気がします。
普段停まることすらない総合教育センターでも1人乗車し、バスは海浜幕張駅に着きます。と、ここで全員が降りてしまいました! 日中の幕01系統がガラガラなのを見て、多少想像はついていましたが、ここまで顕著だとさすがに口をポカンと開けざるをえません。
幕張海浜公園入口を通過すると、放送が流れはじめます。前の電光表示はZOZOマリンスタジアムとなっているのに、放送はQVCマリンフィールドのままでした。来た甲斐があったと思うものの、なかなかのギャップです。
幕張海浜公園入口からQVCマリンフィールドまでは300メートルほどしかないので、すぐ着いてしまいます。この降車場板も明日にはZOZOマリンスタジアム表記に変わってしまうのでしょうか?
そしてなんと運転手さんが電光表示をしばらくそのままにしてくださいました!
普通ならば到着次第次の行先なり回送なりに表示を変えてしまうと思うのですが、私の意図を知ってか表示をそのままにしてくださいました。ご厚意に甘んじて色々写真を撮ります。
心いくまで写真を撮った私はQVCマリンフィールド表示を記録しに向かいました。
運行:京成バス
系統:海53
区間:京成幕張駅~海浜幕張駅~QVCマリンフィールド
本数:平日のみ夕方に1往復
※情報は2017年2月乗車当時のものです※
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