イオンモール幕張新都心の開業によって周辺のバス事情は一気に変貌を遂げました。その波にもまれ、不都合を強いられているバス路線があります。海61系統です。
海61系統は海浜幕張駅と新習志野駅を結ぶ路線。2駅間の需要もないとは言いませんが、イオンモール幕張新都心ができてからはもっぱら2駅からイオンモールへの輸送手段となっています。
この海61系統なのですが、イオンモール迷宮でも触れたとおり非常にダイヤが乱れやすいのです。もちろんイオンモール付近での渋滞も大きな原因なのですが、もしかすると海浜幕張駅で時刻調整をしているのではないかとも思います。海浜幕張駅では海61はイオン行きの他系統と同一視され、同じように乗客を誘導しています。海61が渋滞を抜けきってようやく海浜幕張駅に着いても、前にイオン行きの他のバスが止まっていたりすると間隔調整させられ、遅れをさらに増大させることがあるのではないかと勘ぐってしまうのです。なにせ、先日イオンモールを訪れたとき、海61が続行で来ましたから。
2台を同じ画面に載せられなかったのが悔しいところですが、この2枚、同じ地点からほぼ同時刻に撮影した写真なのです。いくら渋滞とはいえこれはさすがに異常事態というべきものではないでしょうか。
さらに、新習志野駅で待っていたときは時刻表に記載されていたはずの便が来なかったことさえあります。やけに遅れているなと思っていると次のバスが到着してしまったのです。次のバスはどうも営業所から回送されてくるクルマだったらしくあまり遅れなかったという次第。
これだけでも見放したくなる同系統なのですが、さらに驚くことに小型車を利用する場合があるのです。
もちろん、海浜幕張駅と新習志野駅を結ぶだけであれば小型車で十分なのですが、途中にイオンモールがあることを思い出せば、これがいかに異常であるかわかるはず。
平日は朝、京成幕張駅からの通勤客を運んでいた車両がこちらにやって来るらしく、2本か3本に1本は小型車での運行になります。
時には折戸ゆえ詰め込みの効きにくいエアロミディMEでさえ…。もう勘弁してくれよという感じです。
正直、海61系統に小型車を入れることは本当にやめていただきたいです。日中のイオン輸送から解き放つだけで小型車は身軽になりますし、エアロミディMEの廃車にも踏み切れるのではないでしょうか。そして、その上で海61系統を他のイオン行き系統と分離すべきです。日中は幕22が20分間隔でやってくるのみの7番のりばに発着させるなどして、イオン行きの客を極力乗せない方が良いでしょう。
もし、分けて案内することはできないとすれば仕方ないですが、イオンモールで系統分割するしかありません。乗り通し客はいても2-3人というレベルなので乗り継ぎ券発行の上でイオンモール幕張新都心ファミリーモール前で乗り換えてもらって構わないと思います。イオンモールへ行く客も豊砂公園というわけのわからないバス停で降ろされたりする事態がなくなるのは喜ばしいことではないでしょうか。
海61系統の諸問題は既存系統とイオンモールという新規施設との軋轢と言えます。上記のような対策をとり、なんとか妥協点を見つけてほしいものです。
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