交差点新設で路線網は変わるか

昨年12月9日、グランドモールの南東端に交差点が新設されました。

信号機は薄っぺらいものでイマドキの施工といった感じではありますが、国道357号方面からグランドモール裏の駐車場へダイレクトにアクセスできるようになったため、開設直後から多くの利用が見られます。

さらに、歩行者にとっても海浜幕張駅からのアクセス距離を短縮できるなど、この交差点は様々なメリットをもたらすものなのです。

では、路線バスという観点から見たとき、この交差点はなにか影響を与えるのでしょうか?バス路線網に革新は起こるのでしょうか?

まず、海浜幕張駅からのイオン65についてはこれまで通りでしょう。もしかするとイオンスタイル口付近の渋滞が酷くなって遅延が増す可能性はありますが、土休日など今とてメッセを過ぎたところからピタリとも動かない状況なのでそんな実害はないものと思います。

一方の幕張本郷駅からは大改編が予想されます。というのも、現行のイオン37,38がイオンモール周辺で大きく迂回をしているからです。免許センターの角で左折して一旦海浜幕張駅方面へ向かい、幕張メッセ9-11番ホールの裏手の地味な道路を回っていよいよイオンモールと対面する、というこのルートは交差点未設置時に幕張本郷駅からいかにしてイオンスタイル口に向かうかということで考え出されたもの。交差点が新設された以上、面倒なルートを維持する必要性はどこにもありません。
無論、右折時にマイカーの列に阻まれて動けなくなる可能性は否定できませんが、今でも中瀬二丁目からどっぷり渋滞に浸かっていますから状況は変わりません。むしろ、渋滞に嵌る距離が短くなることで多少のスピードアップを見込めるでしょう。
また、朝に設定されているイオン34についても豊砂公園をぐるっと回らずにイオンスタイル口に向かえますし、イオン31もモールから遠い豊砂公園ではなく目の前のイオンスタイル口を経由できます。幕張本郷系統にとって交差点新設は福音以外の何物でもないはずです。

緑線が現行ルート。新設された交差点で右折するルート(赤線)のほうがはるかに距離が短く済む。

ところが、交差点新設から5ヶ月近く経った今でもこの経路は改善されていません。イオンモール系統の改編を頻繁に行ってきた京成バスとしては不自然です(実際、12月はじめから4月末までに袖ヶ浦団地線の経路変更や海61の系統分割が行われている)し、なによりイオン37,38が交差点新設のわずか4ヶ月前に設定されたというのは不可思議です。イオンモール側から事前に情報伝達などなかったものなのでしょうか。

交差点が新設されても経路を改めない姿は、事前の通告がなかったことへの腹いせのようにも見えますが、途中に停留所もないのにわざわざ遠回りをしているのは愚の骨頂です。至急、幕張本郷〜イオンの系統について経路変更を求めます。


【追記】

この記事を書いたあと、最近イオンモール行ってないなぁと思い久しぶりに訪れてみると、いつの間にやら運行ルートが当記事で提示した新ルートに変更されていました。当たり前の結論といえばそうなのですが、いつ変更されたのか気になります。

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