〈きたかみ〉の太平洋ワンデイクルーズ【その1】乗船まで

言わずと知れたフェリーの女王様太平洋フェリー。雑誌『クルーズ』のフェリー・オブ・ザ・イヤーを開始以来28年間ずっと受賞し続けている、とても評価の高い長距離フェリー会社です。 この太平洋フェリーは名古屋~仙台~苫小牧と乗りとおせば2泊3日を要する長大な航路を運航しているのですが、さすがに全区間...

津軽海峡のプレミアムなひととき

本州と北海道を隔てる津軽海峡。青函トンネルが開通し連絡船が途絶えた現在でも青函フェリーと津軽海峡フェリーの2社が青森と函館を結んでいます。このうち津軽海峡フェリーは青函フェリーよりも運賃お高めながら旅客重視で全船に個室が用意されているのですが、なかでもブルードルフィン2という船だけには「プレミア」...

松島を海から味わう

「松島を島から味わう」では松島の有人島を訪れましたが、やはり松島の醍醐味といえば大小の奇岩が織りなす景観でしょう。島々の重なり合う姿を見つつ時には奇岩を間近で観察できる手段、それが遊覧船です。遊覧船は松島海岸の桟橋を起終点とするものが一般的なのですが、丸文松島汽船では塩釜~松島の航路も運航していま...

松島を島から味わう

日本三景のひとつ、松島。大小さまざま260の島々が織りなす景観美はあまりにも有名ですが、実は塩竈市に属する4島は有人島で塩釜から市営汽船が出ています。訪ねてみましょう。 仙石線の本塩釜駅で下車し、イオンタウン塩釜に沿って東へ。 途中からデッキが現れるのでそちらに上がりま...

いまさら舟旅通勤を振り返ってみる

ちょうど1年前に勝どきの朝潮運河船着場と日本橋を結ぶ通勤船の実証運航がおこなわれました。オリンピック会期中の通勤混雑緩和も視野に入れたものだったといわれましたが、実際どのようなものだったのでしょうか。 後ろにタワマンを従える朝潮小型船のりば。晴海エリアの中心に位置しており、晴海通りを...

PULCLE×水上バス

6月よりついにサービスを開始した静岡市シェアサイクル“PULCLE”。さっそく利用してきました。 まずは清水で下車。東口のポートに向かいます。 自由通路にPULCLEのポスターが貼ってありました。 すっからかん、、 台数がまだ十分でないのか日中は出払っている...

シーバスは海上バスじゃなかった

横浜駅から山下公園まで横浜臨海部をめぐるシーバス。英字表記はてっきりSEA BUSかと思ったらなんとSEA BASSでスズキのこと。帷子川河口にある横浜駅東口と横浜湾を行き来する姿をスズキに重ね合わせたネーミングのようです。どんな航路なのでしょうか。 さっそく山下公園...

風を待つ

元号が平成から令和に代わり、消費税も増税するなど変化の年であった2019年。私個人としてもサークルに加盟させていただいたり、個人サイトを移転したり、コミケで本を出させていただいたり、といろいろ新しいことに挑戦しました(なかにはシェアサイクルののりすけさんから自発フォローされるなんて事件も…汗)。 ...

寄港便の一夜

苫小牧東港にやってきました。ここから乗るのは秋田を経由し新潟まで、毎週土曜日発の便に至ってはそこからさらに敦賀まで足を延ばす遠大な航路です。寄港便と称されるこの航路は敦賀まで乗りとおすと所要31時間、到着は翌々日の早朝5時半とおよそ乗る機会はなさそうですが、苫小牧東→秋田に限ってみれば19...

苫小牧駅から新日本海フェリーターミナルに行く

苫小牧駅までやってきました。ここからは新日本海フェリーに乗船して北海道を脱出する予定です。 駅にもフェリーの案内が…ってあれ…?新日本海フェリーの姿がありませんね…(すっとぼけ) 実は新日本海フェリーのターミナルはここから東に30㎞も離れたところにあります。しか...

海のジェット機は想像以上にジェット機だった

東海汽船ではさるびあ丸のような貨客船だけでなく高速ジェット船というのも運航しています。これは一般にジェットフォイルとよばれる水中翼船で、ボーイングが開発したことから海のジェット機と言われることも。大島からの帰りはこのジェット船で冬季のみ寄港する館山へ向かうことにしました。 真...

退役目前!さるびあ丸の歩き方

2020年夏、東海汽船はジェットフォイルと貨客船を1隻ずつ新たに就航させます。今回はこれに伴い退役となるさるびあ丸に乗船してきました。 ※今回、同郷のスタハン氏とご一緒させていただきました。同氏のサイトに旅のあらましが記されていますのでそちら(↓)もぜひご覧ください。 ...

川を上る船

瀬戸内国際芸術祭の会場としては唯一岡山県に属する犬島。ベネッセアートサイト直島の舞台のひとつで瀬戸芸には欠かせない存在です。しかしながら、本州からのアクセスは西大寺よりバスで30分ほどかかる宝伝港から個人運航の船が出ているのみ。お世辞にもいいとはいえない状況でした。これを打破すべく瀬戸芸2019に...

太陽は乗る人を選ばない【後編】

前回はコチラ 目覚めたのは朝7時半ごろだったでしょうか。この時間でも到着までまだまだ時間があるのは嬉しいです。 デッキに出ると目の前に島影のようなものが。後で調べてみると加太の岬のようです。 こちらは正真正銘の島。友ヶ島です。 友ヶ島灯台。…行ってみたいです。 大阪湾...

太陽は乗る人を選ばない【中編】

前回はコチラ 部屋の写真を撮っていたらもう出航時刻。慌てて展望デッキに出ます。 まだ日が落ちていないのでデッキには多くの方が。スポーツ系の団体が2つ乗っていたのも影響していそうです。 岸壁には横断幕を持った方々が。紙テープでのお見送りがあるという話も聞いていたのですが、...

太陽は乗る人を選ばない【前編】

志布志までやってきたということで、フェリーさんふらわあの志布志~大阪航路に乗って帰ります。…ところが、ここで問題が。前回紹介したように列車の志布志到着は17時27分。一方でフェリーの出航時刻は18時半です。通常期ですら1時間前までに乗船手続きを済ませなければならないのですが、果たして無事乗船できる...

アートとアートを結ぶ鳥

直島アートサイトの舞台である直島、豊島、犬島。瀬戸芸を機にこの3島を結ぶ航路が誕生しました。美術館が休館の日は当該島には寄らないなど観光に特化していそうなこの航路。実際のところはどうなのでしょうか。 鉄板屋根に全面ガラス。直島・宮浦港のターミナルは吹き抜けるようです。中央の窓口で乗船...

アートの島は船から始まる

アートの島、直島。そこへの船はアートの島にあわせてデザインにも気を使っているようです。どんなものなのか見てみましょう。 高松駅前から通路を歩いていくと港のターミナルが見えてきます。もともとはここの1階に切符売り場があったそうなのですが、特に車利用者から不便だという苦情が出たそうで今で...

乗り遅れた船

熊本と島原を結ぶ熊本フェリーではSSTH70という全国でもここだけの特殊な船を運航しています。それがSUNQパスで利用可能というのですから、乗りに行くしかありません。 島鉄バスターミナルそばの中華屋でお昼を食べ、路線バスで島原港へ。時刻表上では出航の5分ほど前に港のバス停に着くことに...

縁の下の力持ち

若戸大橋は以前歩道があったそうなのですが、車道の4車線化に伴い廃止されてしまいました。 代わりとなるのが橋の真下を往く渡船。橋の開通時に廃止されるはずでしたが、市民の要望で存続されました。結果として、今では歩行者が若松と戸畑を移動する際の貴重な手段となっています。 ...