(探索日:2017/2/2)


軌道由来と思しき切り通しを抜け、反対側の平場にやってきました。貴重な”林鉄らしい”遺構なので休憩しつつゆっくり楽しみます。

これは明らかに植林地です。そういえば、切り通しの前に炭焼き窯と思しき石積みや倒された杉の木々がありましたが、この植林地と関連するものなのでしょうか?ただ、「ほ2」と書かれた木など50年も60年も経っているようには見えないので、軌道とは直接関係ないものかもしれません。

それにしても、軌道が廃止され下流部はダム湖に沈んでしまったというのに、どうして木材の伐採を続けているのでしょうか?いささか疑問です。(そんなことより気になるのは、どうして三島氏がこんなに重要な炭焼き窯の話を忘れていたかなのですが…)
疑問に思いつつ平場から沢に降りてみると…

お、今度は陶管とガラス片のダブルコンボ!

陶管は形状からして口元でしょうか?ガラス片の文字は…73…?いずれも具体的な断定はできません。

なんて美しい渓谷なんだ!
自然とそんな言葉が出てきます。自然が創り出した優雅な光景の中に昔の人々が遺したものが落ちているのはなかなか感慨深いですね。
ほら、こんなとこにも橋脚孔が…

ちなみに、小坪井沢に辿り着いてから現代ゴミは1回しか見つけていません。今度はどんな遺物だ?と拾い上げてみたときの落胆はかなりのものでしたが、とりあえず現在もこの谷に立ち入っている人物がいることの証明は出来ました(落ちていたのはどこかのお店のビニール袋でした)。

美しい渓谷と林鉄の遺構を楽しみつつ(遺構がちょいちょい現れるのでもはや気に留めてない)進むと例の光景が…

トンネルのある支谷への分岐
ここを左に進めば隧道に行き着くはずです。いやぁワクワクしてきました!


しかし、やはりこの先に隧道があるとは露にも思えません。
ですがこのビーバーダムを越えると…

例の孔らしきキズ。しかも4連続とはなかなか気前がいいものです。
もう1つビーバーダムを越えたところで、突然三島氏が走り出しました。徐々に迫りつつある”獲物”ですが、待ちきれなかったのでしょうか?(彼はどうも本能に従って生きているフシがあります)谷に覆いかぶさる倒木や岩を軽々と乗り越え、凄まじい速度で先へと行ってしまいました。と、残りのメンバーも負けじとビーバーダムに特攻。これだから合調隊は…。


あ…
コメント
ブログ、いつも拝見させてもらってます。「軌道が廃止され下流部はダム湖に沈んでしまったというのに、木材の伐採を続けている」のは、ただ単に国有林の保全が目的ではないのでしょうか。収益がある様には思えませんし…
いつもご覧くださりありがとうございます。
小坪井沢沿いが国有林であることを考えるとやはり保全が目的なのでしょうね。どうしても、現場の方が面倒くさい仕事だな…と嘆いている姿を想像してしまいます(笑)