市道を横断しても、廃線臭は途絶えません。むしろ、軽トラの轍がそれらしさを醸し出しているようにさえ思います。
中央にいるのは新手の軌道検測車でしょうか?()
という冗談は置いておき、民家の中に出てしまいました。どこから持ち主が変わったのかわかりませんが、ひとまず退却します。(上写真は振り返って撮影)
脇の市道から見ると築堤の感じがよく見えました。軌道検測車による線路封鎖はいつまで続くのか…
ぐるっと大回りしてガレージの裏へ。所有者が変わったのかもしれませんが、ガレージの裏からはまったく利用されていません。
轍こそ消えたものの、路盤の雰囲気は十二分に出ています。民家の裏をかすめて行く姿も素敵ですね。
2、3民家を越えたところで、築堤の雰囲気が最も表れているところに出ました。
現役時代はここで蒸気機関車を見上げた子が何人もいたのでしょうか?
路盤上に戻ってみると太い木が。線路付け替えから4-50年経っているので十分あり得ることではありますが、なかなかの衝撃です。
いよいよ築堤の終点が迫ってきました。この先に立ちはだかるのは鹿島川。ということは…?
失われた橋梁
四街道市の文化財にも指定されている旧鹿島川橋梁です。桁などは当然撤去されてしまいましたが、橋台はしっかり残されています。
詳しい解説は三島氏に譲るとして、その存在感といえばそれは異様なものでした。
痕跡の少ない廃線の方が萌える、なんて言っていますが、やはり現存遺構に敵うものはありません。
桁を支えたであろう大きな石。その安心感は今でも衰えることはありません。
この橋台に使われているレンガの中には桜の刻印がされたものがあるらしく、桁を支える部分など詳しく調べてみたのですが発見には至りませんでした。
そんなことより雑草のトゲが刺さって痛い。
奥には現役線を走る217系の姿が見えています。地図上ではそんなに離れているように見えませんでしたが、現地に行ってみると意外と距離があるように感じます。
なお、この橋台のすぐ先にはコンクリートで出来た橋脚が存在したはずですが、こちらは無残にも破壊されていました。
川を渡った先にはどんな光景が待ち受けているのでしょうか?楽しみです。(写真は橋台上から撮影)
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