ハウステンボスに船で行く

今更ながら長崎でのもう1つの乗車体験を…。

飛行機で長崎入りした私なのですが、普通に空港バスでどこかへ向かうのは気にくわないということで、船を利用することにしました。


案内に誘導されてターミナルビルの外に出ます。 

一度外を出る必要はありますが、屋根に覆われているので荒天でもさほど心配する必要はありません。とはいえこの近さならターミナルビル直結にしてくれれば良かったのですが…。

船はハウステンボスだけでなく長崎市街方面の時津というところにも出ています。市街へ向かうには乗り換えが必要でさほど利用者もいないだろうと思っていましたが、至近の便に乗るため通路を駆けていく客も。時津から自宅まで車でアクセスするとかだと意外と利便性が高いんですかね?

ステンドグラスが綺麗なのですが…

ここからが長かった。

連絡通路を延々と歩かされます。動く歩道が両方向設置されているのでまだ助かりますが、にしても長い…。

県の春の魚 #とは

ようやく乗り場に到着しました。時津への船がもうすぐ出航するとしきりにアナウンスされています。

乗船まで時間があったので二階の待合所に。こういう素朴な感じはなかなか心を惹きます。そのくせ、各階にWi-Fiが整備されていますしね。

公式サイトには飛行機との接続は行わない、なんて書いてありましたが、大阪からの飛行機が遅れるとのことで10分遅発。なかなか優しいじゃないか。

乗船は出発時刻の5分前からできます(たしか)。観光的側面からも船の利用は魅力的なことで、今日もかなりの観光客が船の恩恵に預かるようです。やっぱり西洋風テーマパークへは船で行かないとね!

船は定刻から10分遅れの11:15に空港を出発。ここから空港の南側をグルリと回っていくのですが…

空港侵入灯を越えたところで飛行機が着陸。船でしか見られない贅沢な光景です。

空港を過ぎると淡々とした走りぶりで大村湾内を進んでいきます。内湾なので揺れはほとんどありません。晴れていればもっと気持ち良かったんだろうけどな…。

11:50頃だったでしょうか。対岸の集落はどこだろうと思っていると船が急に減速。どうやらハウステンボスが近づいてきたようです。まさか遅れを取り戻したのかと思いましたが、付近の制限区間が割と広かったらしく定刻の11:55を過ぎてもハウステンボスの姿はイマイチ捉えられず。

と、

なんだあれ?

未だになんだったのかよくわかっていませんが、とりあえずハウステンボス到着のお知らせらしく、程なくして桟橋が見えてきました。 

着いてみると遅れは全く取り戻せておらず、10分遅れのまま。まあ鉄道みたいに遅れが増幅されなかっただけマシとしましょうか(笑)

まさにオランダ、って感じですね(桟橋の感じ門司港駅だ〜って思ってたなんて言えない…)。

ターミナルの壁にはこんなものが。

このやる気のなさは、時代を感じたい御仁にとってはなかなかのブツでしょう。私もなんで時津のマルは消しといて鹿子前は消してないんだよwwとかやってましたし()


なお、園内のカナルクルーザーについては公共交通ではないので特にレポしません。強いて言うなら放送が日本語→韓国語→中国語の順だったのが気になった程度でしょうか。あ、そういえば園内はお土産屋ばかりでちょっと退屈でした。なにしろカナルクルーザー起点の洋館の壁に「長崎ちゃんぽん」と堂々と書かれてるんですよ?アドベンチャーゾーンに行けばまた違ったのかもしれませんが…。

運航:安田産業汽船
路線:大村湾内航路
区間:長崎空港~ハウステンボス
本数:1日5往復※2017年3月当時

コメント

  1. 空想委員 より:

    グーグルマップで見てみましたが、時津港には45台分の旅客船ターミナル直結駐車場があるみたいです。安田産業汽船のサイトを見ても、時津港からの乗り物で真っ先に挙げられているのが車ですから、マイカー利用が中心かと思われます。

    長崎空港へのアクセス交通、今回初めて調べましたが、地方空港にしては充実しているように思います。長崎空港~長崎市内を結ぶバス路線が県営バス・長崎バスあわせて3路線もあり、それぞれ頻発運転(一番多い長崎新地・長崎駅前経由は1時間に3~5本運転されています)しているのには驚きました。ハウステンボスへも、安田産業汽船と西肥バスの2路線があるのですね。飛行機需要の多さを感じます。

    個人的に気になったのが運賃。長崎空港~ハウステンボスの場合、バスは1250円なのに対し船は1960円です。所要時間は船の方が速いようですが、やっぱり高速船は高いな、と思ってしまいました。名古屋でも、名古屋港ガーデンふ頭~金城ふ頭に水上バスが運行されていますが全区間乗ると900円、それに対し直通バスなら500円、さらに市バスと鉄道を乗り継ぐともっと安く移動できます。これでも船を選択する人が居るのは、「海の旅」に魅力があるからでしょうが(私も四国に行くのにわざわざフェリーを使う船好きですからそれは理解できます)、公共交通機関として活かしていくことを考えると、もう少し何とかする必要があるかもしれません。

    • ばか者 より:

      以前乗った原爆ドーム〜宮島の航路も片道2000円(往復3600円)でしたし、船の運賃の高さは仕方ないものがありますね…。それゆえに、所要時間面で陸上交通に差をつけられる内湾を横断する航路(これはむしろ「空港アクセス船の可能性」の話かもしれませんが…)にこそ、高速船の活路はあると思っています。

      ちなみに、安田産業汽船では大村競艇場から時津・長与・大草の航路も運航しているそうなのですが、大草港はJRの大草駅にほど近く、船と鉄道の連携をしやすいとか。なかなか興味深い存在です。

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