ポラリスがもたらしたもの

前の記事で、市電乗りつぶしを諦め岩苫線に乗車した、と述べました。その時は、また札幌を訪れる機会があったら乗ればいいや、と思っていたのですが、朝ホテルを出て札幌駅へ向かう道中ポラリスを発見。乗りたい欲がどうしても抑えられず乗車してしまいました。
行程の都合上乗車できるのは西8丁目→西4丁目のみ。今更ながらとんでもない無駄遣いですね…。

9時台前半の電車だったと思いますが、車内はなかなかの混雑。荷物大きいの忘れてた…。

乗車時間自体はほんの僅かなのですが、西4丁目に着いてからが大変。なにせ札幌駅方面へ向かうであろう人たちが一斉に降りるのですから。いちおう中扉も開けてホーム上にて改札をしていたのですが、今日は紙の定期のみとのこと(普段はICもOKなんでしょうね。なかなか珍しい気がします)で、ひと混乱。しきりにアナウンスはしていたのですが…。
現金の準備が整わない私は財布をもぞもぞさせつつ人の波を避けていましたが、これがまあ大変。避けても避けてもグイグイ押される感じは長崎の路面電車を思い出します。

で、後日調べてみましたところ…、札幌市電と長崎電気軌道はどちらも車幅が2300ミリ程度なんですね。これがどれくらい狭いかと申しますと、路上ペイント電停や舗装されていない併用軌道で有名な(?)とさでん交通と同レベルなわけです。普通鉄道あがりで車幅を広く取れる福井鉄道がとてもうらやましい…。
解決策としては、東急世田谷線でやっているように座席をロングシートから1人がけクロスシートに変えてしまうことでしょうか。着席定員は大幅に減りますが、人の足の分だけ横幅が削減できますので、多少のゆとりは見込めるでしょう。短距離移動がメインですから着席需要には泣いてもらうしかなさそうです。

低床車導入、廃線復活、と着実にチンチン電車から脱却しようとしている札幌市電ですが、根本としてのLRT化には車体拡幅という大きな壁が立ちはだかっているようです。


復活区間の眺め。日本では珍しいサイドリザベーションなので早めに再訪したいところです。

ところで、西4丁目で札幌駅方面へ向かう乗客が大量に下車したと述べました。だとすれば、市電を札幌まで延伸することはできないでしょうか?札幌〜大通は地下鉄がバカ高いですし、そうでなくとも純粋に直通需要が見込めるでしょう。
当然ながら同区間には以前路面電車が走っており、今後の構想の中にもしっかり組み込まれているものなので実現性は高いと思われますが、当ブログでもちょっとだけ妄想してみます。

一番ベタなのは西4丁目から道路上を北上して札幌駅を目指す案。同区間にはバス路線が設定されていませんから、西4丁目〜すすきの同様サイドリザベーションでの建設が可能です。自家用車の交通も、まあなんとかなるでしょう。

もう1つ突拍子も無い案としては、札幌〜すすきのの地下道上に軌道を敷設する案です。また地下トランジットモールかと呆れられそうですが、雪の影響を受けないことは大きなメリットになるかと思います。ただ、地下道の真下には地下鉄が通っており、札幌と大通では地下鉄の改札が地下道のど真ん中に存在しているのがいささかネック。地下トランジットモールはなかなか面白いと思うのですがね…。

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