浅草発の夜行列車

23時54分、私は新越谷駅3,4番線ホームに居た。先ほどから2番線に停車中の電車は浅草行きの終電車であるとしつこく放送されている。そう遠くないうちにこちらも終電を迎えるだろう。何が面白くて私はこんなところにいるのか。何を待っているというのか。


…と茶番はさておき、私が待っているのは日光夜行号。日光の紅葉を混雑なしに楽しんでもらうために東武鉄道が浅草から東武日光まで運行しています。この日光夜行号、通常の特急は通過してしまう新越谷に停車するので、こちらから乗車することとしました。

入線してきました。スペーシアを夜行で見られるとは…って実はこれがスペーシア初乗車なのですけれど。

臨時の夜行列車ということもあり乗車扉が制限されるものと思い込んでいましたが、普通にどの扉からも乗車可能でした。(春日部は他の特急同様2,5号車のみ)

焦っていてよく見ていませんでしたが、新越谷では列車全体で20人ほど乗車したように思います。

運悪く台風が直撃するタイミングでの乗車となってしまい、乗車率はかなり低め。乗車した2号車は私を含めてもわずか16名の乗車でした(春日部乗車客をふくむ)。さすがに元からこの予約状況ではなかったでしょうが…。

予約されている座席にはアンケートが置かれているようです。

ボールペンとクリアファイルは記念に持ち帰ることができます。でもクリアファイルのSL大樹はわかるとして、なんでボールペンはアーバンパークラインのなんだ…?

フットレスト。夜を快適に過ごすには欠かせません。靴を脱いで利用しましょう。

テーブル…はさすがに使い道ないか…
ただ、前の乗客に振動を与えないという面では背面テーブルより有効かもしれません。

ところで、日光夜行号は通常の列車とは違い、東武トップツアーズの旅行商品として販売されているので乗車券もちょっと異質。谷塚〜新越谷の各駅から東武日光で乗り継ぐバスまでがセットになっています。なお、この乗車券(券面ではFEELクーポンと呼称)はバスを降りる際に運転士に渡すこととなっており、持ち帰りはできませんでした。

諸々の支度をしていると早くも春日部到着のアナウンスが。時刻も1時半を回っており、乗車は全体でも5人だけだったようです。

減光はされない(というかスペーシアにそんな装置ないような気がします)ので、各座席にアイマスクが置かれています。もっとも、私は質感が苦手で使用を断念しましたが…。毛布もないのでダウンジャケットを布団代わりにくるまります。
こんな調子で眠れるのかとご指摘を受けそうですが、結果から言ってしまえば最後まで眠れずじまいでした。減光されないとダメなのか、それとも座席寝が無理なのか…。私以外の乗客はしっかり眠っているようでしたので、このあたりは体質や慣れに依存するところが大きいでしょうね。

おかげで列車の進度が概ねわかってしまいました笑
1:30ごろ栃木通過、1:45ごろ鹿沼通過。なんと東武鉄道唯一の山岳トンネルも確認できました(2:03通過)。

02:09 下今市を通過。機関区が煌々と照らされていて美しいです。蒸気機関車のカマの中で燃え盛る炎のようですね。

02:17:57 東武日光着。さっそくファンらしき方々が10人ほど撮影に走り回ります。私はといえば、寝不足でそんな気力は残っていないので再度就寝(できませんが)。奥日光へのバス発車は4時。3時半過ぎまでは車内で休憩できるのです。
窓には水滴がたっぷりついているけどこのあとの行程大丈夫かな…。

ツアーはまだ終わりません!

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