根室本線の野花南~富良野間に存在した島ノ下駅は乗車人数1日平均1人未満のため2017年のダイヤ改正で廃止されてしまいました。ちょうど待ち時間があったので廃止されたてほやほやの駅(跡)を訪問してみます。
駅名標はすでに上書きされていました。まあいくら1ヶ月前のこととはいえ直さなかったらクレームものか。
駅前の通りを延々と歩いて国道へ。積雪地特有(?)の停止線を表す標識がなかなか新鮮です。
富良野市内に占冠村営バス…?
???
この書き方だと占冠村民でなくても乗れるということなのでしょうか…?もしそうなら君津市よりよっぽど優しい…(まああちらはデマンドタクシーですけれど…)。
国道38号は交通量が多いからなのかなかなか整備されており、意外にも歩道上には雪ひとつありませんでした。雪道歩きを想定して長靴を持ってきましたが、完全な杞憂だったようです。
お、島の下集落が見えてきたか…?
1日平均乗車人数0人を誇っていた島ノ下駅ですが、実は駅前には小規模ながら集落が存在し、そんじょそこらの乗車0駅とは格が違います(東鹿越も駅前にはダム湖しかなさそうでしたし)。と…
青看に駅の存在が記されてる!!!
ただ、駅の正式な表記は「島ノ下」なので「島の下」と書かれるのはちょっと複雑。まあ集落の名前は「島の下」なので仕方ないことなのでしょうか。
国道からの分岐点で撮影した島の下集落。実際はもうちょっと人家が見え、なんでこんなところにあった駅が廃止されてしまったんだろうというレベルでした。
あ…
島の下会館の脇道の先に駅舎らしきものを発見!雪道滑降!!
着いたああああああああ!!
駅名板(でいいのかな?)は外されていましたが、うっすらと残る字。これはもう確定ですね。
さすがに駅舎内は封鎖されていました。まあ開放しっぱなしにしてこういうオタクがたむろしても困りますしね。
駅名標も取り外し済み。
駅前には木製電柱らしきものが。どうやら現役のようですが、これってなかなかのレア物…?
集落が存在するのに利用者がいなかった理由ですが、鉄道が家々より一段低いところを通っていてアクセスがやや劣り気味だったからかもしれません。国道より山側にも集落は存在し、そちらなど完全に国道の方がアクセスしやすいですし。さらに言えば、富良野市街に行くなら中心街から少し離れた鉄道を使うより、車で直接アクセスした方がよっぽど楽です。
島ノ下が廃止されてしまったのは立地による運命と言えるのではないでしょうか。
そんなことを考えていると列車が通過。富良野からこの列車に乗るつもりなのですが間に合うんでしょうか…(((
ということで列車の時刻も迫っているので富良野駅に戻ります。行きはえっちらおっちら国道を歩いてきましたが、帰りは時間が合ったので高速バスを使ってみることに(こっちも「島の下」…)。
高速ふらの号は札幌と芦別・富良野を結ぶ高速バス。サイトを見るとカピーナ号よろしくいろいろ乗降車に関する取り扱いが書いてあるのですが、高速も経由しないのに島の下〜富良野は乗車できるよう。同じ路線バスの代替(だと思います)でもやりようは色々あるのだな、と感心します(カピーナ改めろや)。
意外にも(?)島の下では1人乗車。とはいえ車内は4人のみなので、よく残っているな…という感じです。
たしか富良野市街地の入口で1人降りた以外は富良野駅まで乗り通したかな?(記録メモり忘れました…) 島の下に残された足だけに頑張ってほしいですが、この状況は厳しいかも…。
駅が立地の悪さから廃止になってしまった島の下。その展望は明るくないのかもしれません…。
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