仙石東北ラインは何をもたらしたか

2015年5月30日、東日本大震災の影響で長らく運休していた仙石線高城町〜陸前小野間の復旧と同時に開業したのが、仙石東北ラインです。同線は松島駅(実質的には塩釜駅)と高城町駅を連絡線で結ぶことで、石巻への速達化を狙ったものです。同年10月号の鉄道ジャーナル誌に、高城町〜陸前小野の復旧とともに書かれており、東日本大震災関連で一番気になっている鉄道路線でした。今回念願叶って三陸を訪れることになり、まずはここへ行こうと目論んできたわけです。

仙台に着いた私は仙石線ホームではなく東北本線のホームへ向かいます。仙石線はもともと私鉄だったこともあり、駅間が短く線形もちょっと悪めです。一方の東北本線はいわゆる“汽車”で、駅間も長く線形も良いので並行区間は東北本線を走らせてしまえば高速化に繋がる、となったわけです。

仙石東北ラインの次の列車は10:15発の快速。一本前ならば特別快速で52分で石巻に着けますが、仙石東北ラインの開業と同時に復旧した野蒜駅周辺の現状も見ておきたいのでこちらにしました。ちなみに、仙石東北ラインの快速は東北本線内各駅に停車する緑快速と、塩釜のみに停車する赤快速が存在しますが、これから乗るのは緑快速です。東北本線仙台〜松島間にはそれまで普通列車が3本運転されていたのに、緑快速に置き換えられる形で毎時1本(緑快速を含めても2本)に減便されてしまったので、その辺の利用状況も気になるところです。

10:04、石巻からの緑快速が4両編成で到着。一気に乗客が降りていきます。仙石東北ラインに使用される車両はすべて2両編成になっていますが、4両でこの混雑ということを考えると今後の増備車両は4両編成で良いと思われます。
一通り降り終わると、今度は石巻方面へ向かう乗客が一気に乗り込みますが、私もなんとかボックスシートを確保。地方なのに関東と同じような車両に座っているのは、数日前に房総の209系に乗ったこともあってなかなか不思議な感じがします。

座席がほどほど埋まった状態で、列車は定刻通り発車。東仙台、岩切と停車していきますが、1人降車2人降車1人乗車と車内の変動はありません。まあ日曜のこの時間帯だけに旅客の流動は仙台向きが圧倒的なのでしょう。事実、ここ2駅とも反対側のホームには溢れるくらいの人が待っています。
岩切を過ぎたところで普通列車とすれ違い。2両編成でしたが、あの乗客を捌けるんでしょうか…。

塩釜で2人下車し、東北本線区間は終了です。ここからは右手に松島海岸を望みながらの旅となるはずですが、さすがは“汽車”でトンネルを3本ほど抜けていくので海に近い感じがあんまりしません。仙石線の松島海岸駅が見えてきたところで列車は速度を下げ、いよいよこの列車のハイライト、仙石線と東北本線の接続線に入ります。

列車はどんどんスピードを落とし、接続線に入る手前で一旦停止。再び動き出して接続線に入りましたが、仙石線に入る前にまた停車してしまいました。今こそとばかりに接続線の写真を撮りましたが、接続線での停車は1分近くに及び、特に定期利用者にとってはまどろっこしさを感じるものです。ここをスピードダウンせずに通過できれば1〜2分の短縮になるので、是非とも検討をお願いしたいところ…。

高城町では4人下車,2人乗車。乗車の2名は仙石線多賀城・本塩釜方面からの乗り継ぎ客なのでしょうか?

そういえば、この仙石東北ラインは接続線が非電化なこと、東北本線が交流電化なのに対し仙石線が直流電化であることなどを理由にハイブリッドの気動車が使用されていますが、意外にもディーゼルエンジンを回している音がしません。シリーズハイブリッド方式なので、バッテリーに電気があればエンジンを回さなくても良いのですが、エンジンとバッテリーの使用比率はどれくらいなのか気になります。

松島を眺めながら進み、あっという間に野蒜に到着。ここで普通列車との交換を行うようですが、配線の都合なのか(おそらく海側線の一線スルーになっているため)右側通行になっています。

乗車前は東北本線区間が各駅停車なのでイメージが良くないのではないかと思いましたが、駅間が長いのであまり気になりませんでした。ですが、接続線での一旦停止や列車交換の待ちなど一部ロスが見られます。今後はこのあたりの改善も行っていけたらと思います。

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