1号線に未来はあるか【その10】結論として

これまで9回にわたって1号線の可能性を探ってきました。今回は、これらをもとに1号線をどうすべきなのか私見を述べていきます。

まず、前提として1号線が現状のままであるなら1号線を残す必要はありません。休みの日にはきぼーる等への観光利用もありますが、それとて2両編成を埋めるほどではなく、路線バスで対応可能なレベルです。

そこで、1号線を千葉大学病院経由で青葉病院まで延伸することを提案します。千葉駅〜千葉大学病院〜青葉病院〜南矢作には京成バスが日中でも毎時8本バスを運行しており、どの便も慢性的に混雑が続いています。また、同路線が途中経由する道路は狭隘で工事の際には交互通行を余儀なくされるほどです。1号線の延伸によって同路線を代替し、快適性向上と道路の混雑解消を実現できるでしょう。
なお、バス利用者の多くは千葉大学病院までの乗車ですが、千葉大学病院どまりにするのではなく、青葉病院まで延伸したほうがいいと考えています。青葉病院へも利用者はいますし、なにより病院利用者は足腰の不自由な方が多いので千葉大学病院駅から徒歩連絡で、ということは避けるべきです。

ルートは【その2】でも取り上げた亥鼻ルートを採用。県庁前〜千葉城〜千葉大学医学部〜千葉大学病院〜青葉病院とします。少々駅間が短いような印象を受けるかもしれませんが、路線バスのフリーエンクシーをある程度維持するためのものです。
延伸部は全線単線(県庁前〜青葉病院の所要時間によっては千葉大学病院に交換設備を設ける可能性あり)とします。設備を簡素化し、建設費、そして維持費を抑えるためです。千葉〜県庁前も単線化したほうが維持費が抑えられますが、桁の撤去費用がかかること、千葉みなとへの直通が出来なくなることを考えると現状の複線を維持しても問題ないのではないかと考えています
運行は、ほぼ全便を千葉みなと〜千葉〜県庁前〜青葉病院の直通運転として、データイム15分間隔とします。路線バスの半分の本数となってしまいますが需要と交換設備の都合を考えれば仕方ありません。また、これに伴って県庁前駅2番線を整備し、同駅を交換可能とします。実際のダイヤでは市役所前駅付近、県庁前駅(、千葉大学病院駅)で列車交換を行うことになるでしょう

2号線が穴川を経由してはるばる千城台まで向かっているなか、1号線がチョコッとしか足を伸ばさないのはあまりにももったいない。青葉病院への延伸後でさえ2号線から見れば小さな存在でしょうが、それでも既存バス路線を代替し、観光・通学・通院とさまざまな利用を生み出せる青葉病院延伸は十分に効果のあることだと思っています。千葉都市モノレールの名に恥じぬよう、1号線が千葉市の足として活躍できる姿になることを強く望みます。

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