駅が遠すぎるよ

長崎駅では新幹線開業に向け、ホームが西側に150mほど移設されるなど再開発が進められていますが、路面電車は再開発後も駅前広場には乗り入れず、これまで通り道路の真ん中で乗降を扱う計画といいます。
素人目には各地で路面電車の駅前広場乗り入れが進む中なぜ…?という気がしますが、この理由の一つに、路面電車とJRの乗り換えはお隣の浦上のほうが簡単で、地元の方はそちらを使うというのがあるそうです。物は試しと、この浦上乗換を実践してみました。

長崎駅とともに3月に高架化された浦上駅。快速シーサイドライナーや特急かもめも停車し、長崎のサブターミナルとして機能しています。

こじんまりとした駅前ロータリーを抜けるともうそこは路面電車の通る新浦上街道。歩道橋に加えて横断歩道でもアクセスでき、歩道橋しかない長崎駅前との差は歴然です。

振り返っても駅はこの近さ。3分くらいあれば乗換可能かと思います。

長崎駅前以北は1号系統が約5分間隔、3号系統も約6分間隔で運転される高頻度区間。今来たのは違う系統だと気を抜いていたらお目当ての電車も来ていました。

20:38 浦上駅前発。下車数不明,1人乗車。
20:39 茂里町着。2人乗車。
20:40 銭座町着。1人下車。
20:42 宝町通過。
20:43 八千代町通過。
20:44 長崎駅前着。3人下車,5人乗車。
20:47 五島町着。2人乗車。
20:49 大波止着。1人下車,5人乗車。
20:50 出島着。3人乗車。
20:52 新地中華街着。7人下車。
20:54 西浜町着。2人下車。
20:55 観光通着。3人下車。
20:58 思案橋着。7人下車
。車内はカラになりました。長らくここが終点だったのも頷けます。


浦上の乗り換えが楽なのはわかりましたが、せっかくなので移設された長崎駅の乗り換えも見てみることに。

長崎駅前の停留場は浦上駅前と同じく道路中央に位置しています。ただし、交通量の多さゆえかアプローチ手段は前後に設けられた歩道橋だけ。バリアフリーなにそれおいしいの状態です。

歩道橋を上がって駅の方へ歩いていくと、駅舎を前に階段で地上におろされてしまいました。南側の通路はアミュプラザに繋がっているようなのでバリアフリー完全非対応というわけではなさそうですが、いずれにせよ地上に戻る必要があります。

旧改札に着きました。浦上と比べると距離もありますし、階段の上り下りも加わりますから、慣れた方が浦上乗換を使うのも納得です。

ただしここは高架化前の旧改札。新ホームはここからおよそ150m西に位置しています。

変わりゆく景色を眺めつつ旧ホームを転用した通路を進み、旧改札から5分ほどで新改札に到着。路面電車から乗り換える際は最低でも10分かかると覚悟しておいた方がいいでしょう。もちろんこれは仮設通路なので、新幹線開業の折にはもっと直線的にアプローチできるようになると思いますが、それでもよっぽどのことがなければ浦上乗換一択だなと感じました。


高架化されたホームの横では新幹線ホームの建設も進んでいます。

長崎駅が西側に移設されたことを差し引いても浦上乗り換えの方が楽で、こちらがあるなら長崎の接続が悪くてもさほど問題ないのかなとも思います。
ただ当然ながら、新幹線が開業して特急がなくなれば長崎で乗り換えざるをえないわけで…。電停拡幅とエレベーター設置でバリアフリーに対応し、将来的には駅から歩道橋上まで動く歩道を整備するつもりといいますが、それでいいのかなぁなんて思う次第です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました