ジンベエマリンの大航海

以前の記事で第一マリンサービスの那覇~北谷~恩納~本部航路を紹介しました。所要時間も運賃も高速バスに劣っていてこれはどうなんだ…と思っていたところ、なんと翌2020年から船舶を大型化し、那覇~本部直航に改定。2022年には一部便の名護寄港が始まり、那覇~本部は直航で75分、名護寄港便でも120分となりました。運賃も那覇~名護・本部で1000円、各種割引対象者は500円という破格っぷりです。これは再び乗るよりほかありません。


そんなわけで渡久地港にやってきました。待合所の奥の方にプレハブの券売所がひっそりと佇んでいます。

ほどなく目当ての船が本部大橋を潜って姿を現しました。船名は先代との連番で〈タクマ3〉となっていますが、愛称のジンベエマリンの方が浸透している気がします。

双胴船ってかっこいいですよね

ずらりと席が並ぶ船内。中央のモケットが赤いエリアは船酔いしにくいゾーンだそうです。

階段を上がったところにはサイクルスタンドが設けられています。眺めも良く、こちらに陣取ろうかと思ったのですが、残念ながら航海中はデッキ立入禁止でした。

座席に戻ると、ポケットに各港の交通アクセス案内を見つけました。那覇~名護~海洋博公園を結ぶ高速バス117番の一部便が谷茶を経由するようになったのは、やはり本航路との連携が狙いのようです。

さて、そうこうしているうちにジンベエマリンは出航。瀬底大橋を潜るとぐんぐんスピードを上げていきます。

ちなみに本部では3人?乗船名護から通しの乗客もあわせて8人?乗っているようです。自転車も1台載っていました。

沖合を突っ切っていくので波が高く、しだいに吐き気が湧いてきました。30分ほどすると残波岬が望めましたが、この先は再び陸地から離れます。うぅ…

いよいよ吐きそうと思ったその時、ジンベエマリンは速力を落とし、那覇港に入りました。

クルーズターミナルを横目に泊大橋を潜ります。

那覇側の港はジンベエマリン就航に際し、旭橋から泊ふ頭発着に変更されました。周辺離島への航路が集まるところではありますが、交通アクセスは従来の方が良かったですね。

すぐ後ろには渡嘉敷島行きの〈マリンライナーとかしき〉が泊まっています。実はジンベエマリンは先代の〈マリンライナーとかしき〉。タイミングさえ合えばこのように新旧並びを拝めるのです。

前回と比べて格段に乗りやすくなったというのが第一感です。各種高速バスと比べるまでもなく那覇~本部1000円は格安ですし、直航化で乗船時間もコンパクトに収まっています。

船を大型化したにもかかわらず乗客が10人足らずなのは気になりましたが、午前の上り便、それも台風シーズンの平日ということを考えれば利用が少ないのも仕方ないでしょう。SNSを眺める限り他の便ではもう少し乗っていそうです(それでも混雑しない程度だと思いますが)。

結局ジンベエマリンが可愛すぎるんですよね(シンプル贔屓)

運航:第一マリンサービス
区間:那覇(~名護)~本部
本数:1日2往復(うち1往復は名護経由)
※情報は2023年9月乗船当時のものです※

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