神戸~宮崎を結ぶ宮崎カーフェリーは旧世代のフェリーの雰囲気を色濃く残していることで知られていました。2022年には新造船が投入されましたが、置き換え前に〈みやざきエキスプレス〉に乗っておきました。
宮崎駅から15分ほどでフェリーターミナルに到着。予約をサボって当日窓口で乗船券を買い求めましたが、無事購入できました。宮崎カーフェリーはネット予約4日前までなんですよねちょっと不便
船内に入ったらエスカレーターで客室階へ上がります。
おお…これは古臭いという表現がぴったりな雰囲気ですね(※褒め言葉です)
雰囲気に浸っていたらあっという間に出航の時刻を迎えました。宮崎発はいきなり外洋に出るため港外に出ると途端に揺れだします。
揺れが酷くなる前にレストランへ。こちらもなかなか年季の入った趣きです。
夕食はバイキング形式で、宮崎名物のチキン南蛮を筆頭に豊富なメニューが並びます。
さて、あの頃の船旅を味わうならと今回は雑魚寝の2等和室を選んでみました。繁忙期でもなければ自由に場所を選べるようです。
ソーシャルディスタンス確保のため2区画ずつの提供となっていました。快適。まあそもそも2等和室全体で6人しかいないんですけど
午前3時。調子に乗って食べ過ぎたのが祟り、もどしてしまいました…
酔い覚ましにデッキへ出ると、左舷前方に赤いファンネルの船が見えました。志布志~大阪のさんふらわあです。
驚いたことに最初は遥か遠く点ほどだったのがぐんぐんはっきり見えるようになり、ついには横並びになりました。それもそのはず、あちらが航海速力23ノットなのに対し、我らが〈みやざきエキスプレス〉は25ノットなのです。エキスプレスの名前は伊達じゃありません。
気分もすっかり晴れ、再び床に就きました。
洋上の朝日はいつ見ても良いものですね。現在地を確認するとすでに紀淡海峡を抜けているようで意外に下船まで余裕がありません。
とりあえずレストランでお腹を満たしておきましょう。朝はやっぱりカレーです。
そうこうしているうちに神戸三宮港に到着しました。新造船就航に向けて岸壁の改修が進められています。
この影響でボーディングブリッジが利用できず、徒歩乗船客は自動車の下船後に車両甲板から降りる措置が取られました。
下船したところには神戸三宮行きのバスが待ち構えています。港内を歩くのは危険なため、神戸三宮~フェリーターミナルの連絡バスを岸壁まで延長して対応したのです(ちなみに当初は車両甲板まで乗り入れるとの案内でした)。フェリーターミナルで下車すれば運賃不要でしたが、せっかくなので駅まで乗り通しました。
運航:宮崎カーフェリー
区間:神戸三宮~宮崎
本数:1日1往復
※記事の内容は2021年10月乗船当時のものです※
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