関門海峡を舟で渡る

本州と九州を隔てる狭かれど大きな溝、関門海峡。以前は国鉄の関門連絡船が走っていましたが、1942年に世界初の海底トンネルである関門トンネルが開通するとその価値を大きく失い、1964年をもって廃止となりました。
しかしながら関門間には未だに民間事業者が旅客船を運航しており、往年の様子を疑似的にはなりますが体験することができます。しかもその航路、わずか4つしかないSUNQパスで乗れる航路の一つなのだとか。これはもう乗るしかありませんよね…?


小倉から電車に揺られることしばらく。門司港駅にやってきました。

3月10日に復原工事が完了し、創建時の姿に生まれ変わった門司港駅。改札を出て左手に進むと、なにやら一段下がったところが。

「関門連絡船通路跡」の名の通り、これは関門連絡船の乗り場への連絡通路。ブラタモリで取り上げられていたのが記憶に新しいです。

通路わきにはこんなものも

もちろんここから船に乗りに行けるわけはないので、駅の外に出ます。

駅を出て左手の横断歩道を渡ると、もう海が見えてきました。

そのまま海の方へ進めば、すぐにターミナルが現れます。連絡通路はなくても好アクセスです。

関門汽船では巌流島への航路も運航していますが、SUNQパスで乗れるのは関門間(門司港~下関唐戸)のみ。ちょっと不思議です。

窓口でSUNQパスを提示したら専用の乗船券を渡されました。

フォントがなんだか独特です。

乗船するのは「がんりう」。名前の通り本来は巌流島航路担当のようですがこれはいったい…(逆に門司港~巌流島には「かんもん」が投入されていました)。

当然、船体横のイラストも巌流島仕様なのですが…。

室内の座席もありましたが、せっかくなのでオープンデッキ。それも前方の一段低いところに陣取りました。今思えば、このとき周りにほかの乗客がほとんどいなかったことを気にしておくべきでした…。

向きを変えるやいなや船は爆走を始め、波しぶきがこれでもかというほど襲ってきました。デッキ前方にいたもう一組は一発目のスプラッシュで退散。私もすこし粘りましたが、映像の通りすぐに後方へ撤退しました。

折り返しの便にも外国人観光客をはじめまあまあな人数が乗船。私と同じ目に遭わないよう願うばかりです。

なお、下関の乗り場は唐戸市場のすぐ隣。船自体も観光資源ですが、観光の際の交通手段としても文句なしです。ぜひ利用してみてください。

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