
2026年4月、三井不動産はNihonbashi e-LINERの運航を開始しました。東京都が推し進める舟旅通勤の一環として2023年10月から運航されてきた日本橋~豊洲航路を引き継ぐものですが、フル電動の旅客船2隻を新造するとはなかなかの気合の入りようです。さっそく乗ってきました。

豊洲18時発の便に乗るべく、アーバンドックららぽーと豊洲へ。造船ドック跡を活用した船着場に所狭しと船が並んでいます。
出航15分ほど前に到着したところ、なんと船が汽笛を鳴らし、桟橋から離れていきました。

出航時刻を間違えたのかと一瞬焦ったものの、入れ替わるようにアーバンランチが滑り込んできて胸をなでおろしました。一旦こちらに桟橋を明け渡したわけです。浅草から来た便のようで、デッキはインバウンドと思しき方々で満載でした。

e-LINERが戻ってくるのを眺めつつ乗り場へ向かうと、人だかりができていました。やはり仕事終わりらしき姿が目立ちます。事前予約は20人程度で、予約なしの当日券も10人以上います。
予約者の乗船がひと通り済んだら、当日券の方々もぞろぞろ乗り込んできました。支払いは出航後に係員が船内を巡回しておこなうようです。公式サイトには一部電子マネーやQR決済に対応と記載されているものの、聞こえた限りではタッチ決済のみとのアナウンスでした。square端末を持ち歩いていたので色々対応できそうなものですが。

最終的に乗客は34人でした。座席が埋まり、真ん中のテーブルも仕事終わりらしきグループが取り囲んでいます。快適に乗れるのはこれくらいが限度でしょう。
ドタバタがあったものの、ほぼ定刻通りに出航。ただ、日本橋の船着場に別の船が停まっているため、少々到着が遅れるとの案内がありました。

後部にはささやかながらオープンデッキもあります。出航時は封鎖されていましたが、桟橋を離れて回頭する頃には立ち入れるようになりました。日本橋川に入るまで開放されるとのことです。



ほどなく春海橋に差し掛かります。手前の晴海鉄道橋は東京都港湾局専用線の遺構で、現在は遊歩道として整備されているとか。

デッキがぎゅうぎゅうになってきたので一度船内へ。電動船とあって非常に静かで、あちらこちらから談笑の声が聞こえてきます。仕事終わりに同僚や友人と都会の喧騒から抜け出す、舟旅通勤の思い描いていた姿がそこにありました。


永代橋をくぐるといよいよ日本橋川が現れましたが、なぜか船は北上を続けます。

日本橋の桟橋が空かないので時間調整がてら大回りしてくれるようです。

隅田川大橋をくぐったところで折り返しました。スカイツリーがよく見えます。

デッキの乗客も船内に戻ってきたところで、いざ日本橋川へ。

亀島川と分かれる地点からは首都高が覆いかぶさってきます。

江戸橋JCTに差し掛かると、船は一層スピードを落として慎重に進んでいきます。
ちょうど反航した黄色い水上タクシーが桟橋の先客だったのでしょうか。

このあたりの複雑な構造物こそデッキから間近に見たかったところですが、あまりに入り組んでいて不規則な航行になるから危ないんでしょうね。

定刻より8分ほど遅れて日本橋に到着。折返しの便にも11人乗船していました。

日中の便も設定されたことで舟旅通勤のコンセプトは薄れた感もありましたが、夕方の便では仕事終わりの利用も多数見られてホッとしました。見かけた限り昼間でも各便10人程度の利用があり、ひとまずは好調な滑り出しと言えそうです。
もちろん、これは就航フィーバーの面が大きいでしょう。乗船時は運賃900円でしたが、6月以降は1000~1500円になるといいます。今後利用が定着することを願っています。
Nihionbashi e-LINER
運航:観光汽船興業
区間:日本橋~豊洲
本数:9往復
※情報は2026年5月乗船当時のものです※



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