〈きたかみ〉の太平洋ワンデイクルーズ【その1】乗船まで

言わずと知れたフェリーの女王様太平洋フェリー。雑誌『クルーズ』のフェリー・オブ・ザ・イヤーを開始以来28年間ずっと受賞し続けている、とても評価の高い長距離フェリー会社です。

この太平洋フェリーは名古屋~仙台~苫小牧と乗りとおせば2泊3日を要する長大な航路を運航しているのですが、さすがに全区間に旺盛な需要があるわけではないようで仙台~苫小牧は毎日運航される一方仙台~名古屋は隔日の運航となっています。

普段は“いしかり”“きそ”の2隻が隔日で名古屋~仙台~苫小牧を航行し、隙間を埋めるように“きたかみ”が仙台~苫小牧を走っています。ところが、冬場のドック期間には“いしかり”や“きそ”が一時運用を離脱してしまうため“きたかみ”がはるばる名古屋まで足を伸ばすのです。
しかも、太平洋フェリーはその航路の長大さから船内でラウンジショーや映画上映などクルーズ船さながらのイベントを開催しているのですが、仙台~苫小牧は約15時間と比較的短めなこともあって基本的に同区間しか航行しない“きたかみ”にはそういったもの用の設備がありません
“きたかみ”で向かう名古屋への船旅はどんなものなのでしょうか。乗船して確かめてみましょう。


仙台港のフェリーターミナルへは仙台駅や多賀城駅、はては地下鉄東西線の荒井駅など色々なところからバスが出ているのですが、今回はターミナルにほど近い中野栄駅から乗ることにしました。

とはいえ始発は仙台駅なので少々遅れ気味です。

中野栄駅で3人が乗車し乗客は13人となりましたが、アウトレット仙台港で4人下車し、フェリーターミナルまで残ったのは9人でした

窓口で手続きを行い、搭乗券を発行してもらいます。乗船用、下船用それぞれの半券があり、下船後も乗船券が手元に残るのは嬉しい設計です。

個室用のカードキーとキーケース。部屋番号はキー本体ではなくケースに記載するスタイルなんですね。

乗船券類とともにこんなものも。この頃はまだ中国(とダイヤモンドプリンセス)だけでの出来事でした。

2階に上がって乗船開始を待ちます。どんな旅になるでしょうか。

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