夏の近道、どこを探せば

岡山から赤穂線に揺られること1時間、日生に着きました。「オリーブの島、小豆島への最短ルート」との看板が見える通り、この小さな港町からは小豆島へのフェリーが出ていました。

駅を出ると、中華料理店を1軒挟んですぐ隣にフェリーのりばがありました。駅から遠く離れた新岡山、姫路はもちろん、神戸三宮や高松と比べても破格の近さです。

乗船券を購入したら道路を渡って向かいの岸壁へ。ものの5分もあれば乗り換えできるような距離なのに電車とフェリーが特に接続していないのは惜しいところです。

暖かみのある客室もどこか寂しさが漂っています。乗客は10人、航送車も3台かそこらでした。

瀬戸芸絡みで床に何やら描かれています

ぐるっと回頭して出航。備前♡日生大橋を左手に眺めながら島々の合間を抜けていきます。

日生は牡蠣の養殖で知られており、カキオコ(牡蠣お好み焼き)が名物です。そこかしこに筏が浮かんでいました。

右手に新たな島が現れたと思ったら、山肌にカラフルな家がポツポツ建っています。鴻島といい、バブル期に開発された別荘群なのだとか。

日生諸島を抜ければ、早くも正面に小豆島が姿を現しました。

いったん船内に戻り、売店でうどんを注文します。備讃エリアのフェリーでは船内でうどんを提供しているところが多いらしく、本船のうどんも透き通った出汁で実に美味でした。

うどんを食べ終えてデッキに戻ると、すでに小豆島は目前に迫っていました。

小豆島の北東部は大阪城の石垣でも使われたという石の名産地。すっかり切り崩されて岩肌が露わになっています。

ちょうど1時間で小豆島・大部港に到着しました。こちらもまた味のあるターミナルです。

HELLO CYCLINGのポートも設けられているものの、他の各港と違って大部港には原則として自転車の配置がありませんでした。

バス停は川を挟んで200mほど離れたところにありますが、このあたりはフリー乗降区間となっており、フェリーのりば正面の交差点が標準乗降地点として指定されていました。


実に良い船旅で、ぜひとも皆様におすすめしたかったのですが、残念なことに当航路は2023年11月末をもって運航を休止してしまいました。


運航:瀬戸内観光汽船
区間:日生~小豆島(大部)
本数:4往復
※情報は2022年8月乗船当時のものです※

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