京葉臨海鉄道食品北線

食品北線は食品南線同様、千葉食品コンビナートの重量輸送を担うため建設され、輸送のトラック転換により1993年に廃止されています。

食品南線の廃線跡から少し歩いて新港運動公園というところまでやってきました。食品南線は痕跡が見えづらかったので、こちらは”らしさ”をいくらか残していると良いのですが…。(よく見るとこのバス停1日3本しかバスが来ませんねw)

少し東側に進むと道は左へカーブ。ん?これは…?

廃線跡だー!!!

ついに現れた”わかりやすい”廃線跡。思わずテンションが上がります。

反対側を見てみると火力発電所らしき建物。が、そのスペース取りに廃線跡らしさを感じます。

あたたかい祝福に迎えられ、先へ進んでいきます。(それにしてもパンの良い香り)

植物を植える都合なのか廃線跡は緑地帯から一段下がったところに位置しており、なんだかホームがあるように思えてしまいます。

廃線跡だけフェンスが一段下になっています。見える…見えるぞ…。

交差点の先は企業の敷地。廃線跡の状態が心配です。

おっとこれはまたフェンス攻撃!
フェンスが急にクランク状になっており、角の足元には境界柱・境界標が見えます。当時はこのフェンスの向こうにレールが敷かれていたはずです。

ん?先の建物なんか角度ついてないか?

うわああああ曲がってる!!!

建物が道路に対して斜めに建っています。千葉貨物ターミナルへアプローチするカーブの名残と見て間違いありません。
食品南線といい食品北線といい、やはりこの直角カーブは痕跡が残りやすく探索の醍醐味となります。

ただそこはさすがに民間企業。建物の先は草原と化しており、痕跡を見つけることはできませんでした。(終点側を向いて撮影しています)

起点側を見るとこれまた民間企業。ですが、駐車場の柵は明らかに鉄道のものでした。

兄弟のような食品北線と食品南線。ですが、廃線跡の処遇はかなり異なったものだったようです。


(2018/03/21追記)
ターミナルへアプローチするカーブですが、痕跡がはっきりと残っていることが判明したので探索してきました。情報をくださったマンボウ(@manbou_awa)さんありがとうございます。

以前間違えたあたりにやってきました。素焚糖の建物に圧倒され勘違いしてしまいましたが、食品北線のカーブはもっとキツく、右手へ向かっていたはずです。

ありました…。
フェンスのカーブがなんとも言えない具合です。

反対側にも明瞭な路盤が見て取れたので、ここで間違いないでしょう。最も明瞭な痕跡を見落とすという大失態。大変失礼いたしました。

コメント

  1. マンボウ より:

    いつも楽しく拝見させていただいてます。
    起点側は最後の写真の建物の東京方ではないでしょうか?
    ストリートビューを見ると駐車場がその雰囲気です。
    https://www.google.co.jp/maps/@35.6126065,140.0957063,3a,75y,354.4h,85.62t/data=!3m6!1e1!3m4!1sDjNJIM_lm5R7leXOVdxXfw!2e0!7i13312!8i6656
    反対側も柵が斜めになっているように見えます。

    それと、どのサイトにも記載が無いのですが、
    7枚目の写真の位置で分岐する未成線が有ったのではないでしょうか?
    道路側から一段低いフェンス・一段高いフェンス・コンクリート塀となっていて、
    一段高いフェンスの所を分岐して通り
    野球場とテニスコートの間を通るように思います。
    1974年の航空写真を見ますと、建物と道路の間に塀が有りますが
    交差点方は平行ですが、そこから曲がっているのがわかると思います。
    http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do?zoomLevel=14&centerLat=35.613523038556956&centerLon=140.0915193557739&topLat=35.63699962111728&bottomLat=35.59003956373887&leftLon=140.04924774169922&rightLon=140.13379096984863&dataTypeId=4&selectedFromDate=111101&selectedToDate=999912&selectedEndScale=99999999&selectedStartScale=0&colorTypeArrStr=2_1&referenceNumber=CKT7413&courseNumber=C21A&photoNumber=5&linkMapArea=false&isDispReferenceRange=false

    お忙しいとは思いますがご確認いただけたら幸いです。
    またこの他にも未成線が有るようなので記事を期待してます。

    • ばか者 より:

      起点部ですが、ご指摘のとおり最後の建物の奥側でしょう。なんで見に行かなかったんだろ…。

      また分岐している路線について、一見すると野球場のカーブに見えますが、その外側にひとまわり緩やかなカーブがありますね。各工場への引き込み線とみることもできますが、沿線が公園であることを考えると京葉臨海鉄道所有の路線であった可能性が高く思います。

      京成谷津支線の探索のとき同様、十分な下調べをせずその場のノリで行ってしまったところがあるので、近々再訪させていただこうと思います。ご指摘ありがとうございました。

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