船に乗るバス

鹿屋市は大隅半島の中央部に位置する人口10万人の都市で、大隅半島の中核です。同市では2009年より鹿児島市へ直行するバスを運行しているのですが、陸路では錦江湾をグルリと回ることとなって遠回りなので、途中の垂水からフェリーに乗って鹿児島を目指しています。
徳山〜竹田津間でフェリーを利用していた別府ゆけむり号が廃止された今、バスごとフェリーに乗ってしまうバス路線はここだけということで乗車してみました。

始発は市役所にほど近い金生町で鹿児島の中心街を通ってきたはずですが、乗客はいませんでした。
08:51 鹿児島中央駅着。5人乗車。
ナポリ通りを通って新屋敷へ。右折して鹿児島市電と並走します。

2015年に移転した市の交通局の跡地。
電停の名前も交通局前から二中通に変更されています。

騎射場で県道218号線に入り国道をアンダーパスすると、急に新規造成されたような風景が広がってきます。
09:04 県庁前着。乗降なし。
そのまま南下していくかと思った矢先、バスはなにやら広大な駐車場のようなところに入りました。

もうおわかりでしょうが、こここそ我がバスが船に乗り込む鴨池港。乗船までしばし待機となります。

座席のシートポケットに目を落とすとフェリーの安全のしおりが。やることもないので目を通しておきましょう。

09:12、フェリーに乗船する旨が告げられ、降車希望者は乗船後手続きを開始するとのアナウンスが入りました。

のぼってく、のぼってく!

あっという間にフェリー第十おおすみの甲板に。意外とスムーズな印象を受けました。

降車手続きといっても運転席脇にあるこのカードを受け取るだけです。垂水港到着前にバスに戻り、カードを返すように、とのことでした。

旅客甲板に上がると桜島がお出迎え。やっぱりすごいなぁ(語彙力

出港!

船が残していく白波ってロマンありますよね〜

もう一階あがると展望席みたいなのがあったのでここに陣取ります。

暴露椅子席ってなにを暴かれるんだ…?(などと

ん、なんか来たぞ?

姉妹船のフェリー第七おおすみです。いわさきグループだけに三菱のマークが目立ちますね笑
(鹿児島のいわさきグループと三菱財閥の岩崎家の間に繋がりはないそうです)

つづいて第八おおすみの姿も。ファンネル下のヤシの木の色で容易に見分けられます。

早くも対岸が見えてきました。

接岸に気を取られてバスに戻るのがかなりギリギリに。運転手さんの無言の圧力が…。

比較的前の方に陣取っていたこともあって下船はスムーズです。

ありがとうございました!

鹿屋へ向かう前に垂水港のバスロータリーに立ち寄ります。運賃は後払いなので垂水下車客でも一度バスに戻ってからの降車となるのです。もっとも、下車客などいませんでしたが。
10:07 垂水港通過。

古江、鹿屋体育大学前・白水でも乗降はなく、鹿屋市街へ。

10:38ごろ航空隊前に到着。2人下車し、私も下車しました。残るは3人です。

便の問題かもしれませんが、乗車率はまったく良くありません。そもそもが鹿屋市の運営しているバスとはいえ、このままでは船に乗るバスも永くは拝めないかもしれませんね…。


運行:鹿屋市コミュニティバス(三州自動車に委託)
路線:鹿児島中央駅‐鹿屋間直行バス
区間:金生町~〈鴨池港=垂水港〉~東笠之原
※情報は2017年10月乗車当時のものです※

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