沖縄県ではわった〜バス党と称して、バスの利便性向上に努めています。その一環として、2016年10月3日に那覇〜コザ間で急行バスの運転が開始されました。これは、那覇BT〜コザ十字路を走るバスの一部を上之屋までの各バス停と城間、宇地泊、普天間、比嘉西原、山里、コザ十字路のみに停車させ、スピードアップを図るものです。運行は琉球バス交通、沖縄バス、東陽バスがノンステップバスを投入して行います。
2017年8月1日にはダイヤ改正をして停車駅を一部変更(若松入口、城間を通過に。第二城間、中の町、胡屋を停車に。)し、さらなる利便性向上を目指しています。
この8月から急行バスが停車するようになった中の町バス停へ。
コザの中心地というだけでなく、停留所が地元スーパーのサンエーの目の前にあり、むしろいままでなぜ停車してこなかったのか不思議なくらいです。
琉球バス交通の米軍スクールバス塗装がやってきました。古そうに見えてフルカラーLED。沖縄のバスは侮れません…(系統が多くて路線のカラーを多用しなければいけないという理由はあるのでしょうが)。
一瞬琉球バス交通と見間違えそうになる東陽バス。こちらは路線番号のところだけフルカラー対応です。
琉球バス交通の新塗装は白にレインボーのライン。
沖縄バスも路線番号のところだけフルカラー。急行バスそろそろ来てくれませんかね…。
ようやく目的のバスがやってきました。今回乗車する琉球バス交通23番急行は3社が運行する急行バスの中で唯一、既存の系統の急行タイプという形を取っており(沖縄バスは777番、東陽バスは331番という系統を新設しています)、コザ十字路から先、終点の具志川BTまでも急行運転を行うという急行バスの中でも一番の本格派です。
もっとも、この時点で11分も遅れていることもあって2人しか乗っていません。「このバス急行ですけど大丈夫ですか？」と聞かれつつ乗車します。
15:49 中の町発。乗降なし。
15:52 山里着。乗降なし。
次の停車バス停は比嘉西原。なかなか趣深い名前ですが、実はこのバス停、イオンモールライカムの最寄りバス停の１つ。よく改称されずに残ったものです。
15:55 比嘉西原着。
ここで乗車していた2人が下車してしまいました！バス停には少年がいましたが、どうやら急行は停車しないバス停へ向かうようで運転手さんから後のバスに乗るよう指示されていました。えぇ…せっかくの急行バスなのにここから自分1人だけなんですか…？
16:05 普天間通過。急行バスでもバスはバス。乗客がいないと通過するようです。ただでさえ少ない停車駅がさらに減る…。
普天間からは基地の間をすり抜けて伊佐へ。沖縄バス77番が前にいるのですが、追い抜けないものですかね…？
16:11 伊佐通過。
大謝名でようやく77番を抜くことができました。
16:19 宇地泊着。
おじぃが1人待っていたものの、空港に行きたかったようで乗車はしません。乗客がぁ…
港川ではバスレーンから一般車線に出て沖縄バス28番を追い抜き。いよいよ急行らしさが出てきました。
16:27 第二城間着。乗降なし。
城間ではなく”第二”城間に停車するのは違和感ですが、こちらも8/1の改正で変更されたことなので第二の方が乗客が多いのでしょう。もっとも今回は誰も乗車していませんし誰も乗車しませんでしたが。
16:37 上之屋着。乗降なし。
16:40 泊高橋通過。
16:44 農林中金前通過。
16:50 県庁北口着。乗降なし。
16:53 那覇バスターミナル着。
定刻では16:28着のはずなので25分の遅れです。というか、コザ十字路〜那覇BTで14分短縮して60分！と豪語していたのに、もはや中の町〜那覇BTで60分以上かかっているではないですか…。
結局最後まで自分1人でした。朝の上りなどはもう少し乗っていると思うのですが、それにしてもこの惨状は…。
那覇バスターミナルは絶賛再開発中。バス路線再編はどうなるのでしょうか？
乗車前は3社合わせて毎時1本あれば便利だなぁと思っていましたが、この状況を見るにまず止めておいたほうがいいでしょう。少なくとも日中に関しては乗客がさほどいないので各停バスでも所要時間があまり変わらないようですし。こうなってくると朝ラッシュ上りについてはそれなりの効果が出ているのか気になります。もしかすると、いや、もしかしなくても次のダイヤ改正で朝の上りと夜の下りだけになってしまうかもしれませんね…。
運行:琉球バス交通
系統:23急行
区間:具志川バスターミナル～那覇バスターミナル
本数:4往復
※情報は2017年8月乗車当時のものです※
(路線図は後日製作しているため誤りが生じている可能性があります)
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