なぜこんなに利用者が多い?

てだこ浦西駅周辺をぶらついた私は浦西入口から琉球バス交通25番に乗車して北上することにしました。 石嶺地区同様、バス停は仮のものに移設されています。

いくら仮設だからって時刻表コピーなんて…。

次のバスは11:39となっていますが、時間になっても一向に来る気配がありません。モノレール延伸予定地探訪で同経路を通るバスに乗車していたので薄々感づいてはいましたが、バスは渋滞に嵌っているらしく、バスロケーションシステムで調べてみると11:50の時点で10個前の山川バス停のあたりを走っているとのこと。山川って首里城の近くではないですか…。儀保にすら着いてないじゃないですか…。モノレール早く延伸して…。

バスの現在位置がかなり手前だったので相当の遅れも覚悟しましたが、その後はそこそこ流れたようでバスは12:01に到着。とは言っても22分遅れで次のバスまで20分ほどしかないのですが…。

バスがやって来て驚きました。2017年式のノンステップバスだったからです。というのも琉球バス交通25番というのは2016年3月28日までは宜野湾市の普天間という地図上ではなんとも中途半端なところで折り返す路線で、とても重要視されている路線とは思えなかったのです。時刻表を見返すと全便ノンステップバスとのことなので、たまたま乗車したバスが新型車両だったというわけでもありません。なぜこんな路線に新型車両ばかり投入されるのでしょうか?

乗り込んでみても車内は10人弱しかおらず、優遇っぷりには疑問を呈さざるをえません。が、その後の展開は劇的でした。
12:01 西原入口着。1人乗車。
12:03 前田入口着。1人下車,2人乗車。
12:11 真栄原着。2人下車,3人乗車。
12:14 中部商業高校前着。2人乗車。
12:19 長田着。1人下車,1人乗車。
12:21 宜野湾着。2人乗車。
12:22 愛知着。1人乗車。
12:24 赤道着。4人乗車。
12:26 中原着。4人乗車。
12:28 上原着。2人下車。
12:29 宜野湾市役所前着。3人乗車。
12:32 野嵩着。5人下車。
12:34 普天間着。1人下車,2人乗車。
12:37 石平着。1人乗車。
12:41 大平着。4人下車。
12:50 イオンモールライカム着。22人下車。

みるみるうちに乗客が増えていき、ライカム降車時には車内の座席がほとんど埋まる程度の混雑になったのです。ライカム延伸の絶大な効果が見てとれます。ここまで乗客が多いと、前乗り前降り方式を改めてせっかくある中扉を有効に活用してほしいものです。

ただし、全便ノンステップバスが投入されているのは違う理由があるかもしれません。
もう一度路線図に目を通してみると、琉球バス交通25番は数少ない那覇空港直通のバス路線であることに気付きます。しかも、そのうち国際通りを経由するのはこの25番と琉球バス交通・沖縄バス120番の一部便だけです。ついでに申し上げれば冒頭でちらりと触れたように、途中経由する山川バス停は首里城公園の近く。つまり、琉球バス交通25番は那覇空港と国際通り・首里城公園を結ぶ、観光に活用しやすい極めて重要な路線なのです

ゆいレールの延伸区間に重なる琉球バス交通25番。将来にいささかの不安が残りますが、逆にゆいレール延伸によるさらなる発展を望みたいところです。


運行:琉球バス交通
系統:25
区間:那覇空港~那覇バスターミナル~普天間~イオンモールライカム
本数:毎時1~2本※乗車当時
(2017年8月乗車)

コメント

タイトルとURLをコピーしました