沖縄のバス

これまで数回にわたって沖縄のバス路線について紹介してきたので、ここでは総論的なものをまとめてみようと思います。

回送の表示がかわいい。

各記事の中で時々取り上げていますが、沖縄のバスはほとんどが前乗り前降り方式。そのため、ナナサンマル車をはじめ沖縄にはトップドア車が数多く存在します。


沖縄ではナナサンマル車の置き換えを目的に大都市から中古車を数多く導入しました。これらは後ろ乗り前降り方式でしたので前と中央(または後ろ)に扉がありますが、現在中扉/後ろ扉は利用していません。

ドア前はデッドスペースになってしまっています。改造工事を施して座席を設置する例も見られるようですが…。

近年ではノンステップバスの新車導入も進んでいますが、こちらも使うのは基本的に前扉のみです。


ただし、沖縄のバス路線すべてが前乗り前降り方式というわけではありません。

たとえば那覇市内を走る市内線のほとんどは利用者の多さから(?)前乗り中降り方式となっています。

一方、市内線でも7番,8番,10番,12番それに94番は中乗り前降り方式を導入しており、本島のバス路線では一番のレア形式といえます。7番,8番,10番,94番については均一運賃でないことが関係しているのかもしれません。

ちなみに、前乗り前降り方式のバスのほぼすべては運賃後払いですが、琉球バス交通105番は均一運賃であることからか先払いになっています。ご乗車の際はご注意を。


さて、ここまでさんざん沖縄のバスについて紹介してきて、私もバスに乗りたい!という方がいらっしゃるのではないでしょうか?そのような方のための乗車券が今年の8月1日から発売されています。

その名は沖縄路線バス周遊パス。ローカル路線バス乗り継ぎの旅よろしく高速道路を経由するバス路線は利用できません(券面には111,117しか記載がないため、113,123,127,152については利用が可能かもしれません)が、琉球バス交通・沖縄バス・那覇バス・東陽バスの路線バスすべてが利用可能です。発売は4タイプあり、1日有効なタイプ3日有効なタイプ、そしてそれぞれにゆいレールの1日乗車券をつけたタイプがあります。お買い求めの際には那覇空港の観光案内所か那覇バスターミナルへ。
ちなみに、私は3日乗車券のみのタイプを購入。通し番号から私が10番目の購入者だということがわかりますが、購入したのが8月なかばであったことを考えるとまあまあの売れ行きかと思います。バス利用推進の第一歩なのでもっと普及して欲しいところではありますが…。なお、このパスは県外からの訪問者限定。バス利用推進のためには県内在住者でも利用できるようにした方が良いかと思います。その際には県内と県外で価格設定を変えてもいいでしょう。


鉄道が市内交通の役割しか果たさない沖縄においてバスの存在は必要不可欠。わった〜バス党というプロジェクトもあることですし、バスの地位がもっと向上することを望みます。

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