イオンモールは未来のミュージアムなのかもしれない

もう2年も前のことになるのですが、イオンモールのお隣の豊砂公園で自動運転バスが試験運行されました。今ほどバスにどハマりしていたわけではなかったのですが、鉄道趣味人の端くれとしてやはり興味はもち、訪れてみることに。

行ってみると、園路(以下写真の赤線部分)がフェンスで封鎖され、その中を小さな箱が行ったり来たりしています。

料金は100円でした。別に試験運行だからというわけでもないのでしょうけれど、沿線には雑多のものが置いてあってごちゃごちゃしています。

奥の整備スペース(?)にはもう1台待機しています。ひと仕事終えたあとなのか、車内のゴミを回収するやら窓を洗剤交えて拭くやら、まさに車庫という雰囲気を出していました。

ドアがぱかっと開いて先客が降りてきます。中にはシターロを思わせるプラスチックの座席が向かい合わせで3席ずつ。席と席との間が思いのほかあるので立ち客も含めれば15人ほど乗せられそうです。
進行方向の座席を確保すると、係の方が< >というどう見ても「開く」を示しているとしか思えないボタンを押してドアを閉めました。いくら実証運行とはいえピクトグラムくらい正しいものを用意してほしいのですが。壁にタッチパネルもあったのですが、発車はむき出しになった配線の中のスイッチで扱っていました。本格運行となった際にはどのように操作すればいいのか気になります。
さらに、のろのろと動き出したのはいいものの、園路ということもあってか激しい揺れが発生します。実験概要をみるに時速10キロも出ていないはずなのですが…。ただ、タッチパネルに表示されているマップには現在地が本当に正確に表示されており、さすがは自動運転を実現するだけの精度のGPSだなと感じます。
ルートを確認しながらカクカク進路を変えつつ末端部に到着。一度ドアは開いたものの、ここでは降りられず元の位置に戻ることになります。
帰りはせっかくなので立ってみましたが、やはり揺れの酷さはかなりのもので少々車酔いの感覚をもちました。

乗車体験も終えて一往復ぶん外から動画を回してみようと思ったところ、なんと故障が発生したらしくスタッフのみ乗車でドアを開け放して運行していました。早くも先行きが不安です。

今回の実験では最高時速わずか10キロ、ルートもフェンスでガッチリと囲まれているという、自動運転バスとしては全く使い物にならないものでしたが、それでもアトラクションとしては楽しめました。実証運行から2年。公道試験もぼちぼち始まっていますし、今後の進展に期待したいところです。

バスではありませんが、イオンモール界隈では公道上での実験も行われました。

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