元清澄山への道

 わずか2ヶ月前に酷い目にあったばかりなのにもかかわらず関東ふれあいの道を歩いてきたのは、田代林道合流地点より東側では林道然としていて疲労なく歩けそうだったから。ですが、この状況を見るにそれは幻想に過ぎなかったようです。せめて尾根筋をたどる階段道にならないことを祈るばかりですが…。

 階段を下りると意外にも軽車道然とした道が続いていました。いちおうは旧清澄寺への参詣道として開拓されただけあって一般的な道の姿は残しているようです。

 いまにも奈落に消え去ってしまいそうな石柱。郷台林道でも何本か発見していますし、ふれあいの道誕生時に整備されたものでしょう。

 この先もとりあえずは安泰のようです。むしろ、ただの舗装された林道より魅力的かも。

 擬木コンクリートの手すりもさすがに老朽化が激しいらしく、ところどころで置き換えが行われています。新しいものは純木製のようですが、木製のほうが案外長持ちするのでしょうか?

 と、いつもの細尾根が現れてしまいました…。もはや手すりもありませんが、ただの平均台と思えば案外苦ではありません。

!?

 突然現れた鎖道。前回、折れかかっていた心に最後の一撃を加えたアイテムだけに序盤での登場には不安しか覚えません。

 もっとも、崩れて狭まっているとはいえ道に変わりはないので気をつけて進めば鎖に頼ることなく突破できます。むしろ、こんなところで鎖に頼っていては房総の山中を歩くのは無理でしょう。

 改めて振り返ると古の参詣道の風情がひしひしと伝わってきます。こういう道ならばいくらでも楽しめそうです。

そういう道は求めてない!!

 ついに階段道が現れてしまいました…。これでは2ヶ月前と変わりありません。もっと他のアプローチをすれば良かった…。

 階段を下りた先は深くえぐれて若干の沼地となってしまっています。この先の事を考えるとあんまり靴は汚したくないなぁ…。

 一部木の根っこを段にしていたり擬木コンクリートの段が崩れ気味であったりと、忌まわしい記憶が蘇ってきます。助けて田代林道…。

 ロープの奥に親の顔より見た擬木コンクリートの手すりらしきものが見えました。これはもしやと急遽寄り道。

 おぉ…
 やはりというか崩れかけの手すりの先に道が見えました。旧清澄寺への参詣道はこちらだったようで、崩れてしまって使い物にならなくなったために現道の階段道が整備されたようです。それにしても関東ふれあいの道に旧道なんてあるんですね…。

 参詣道が合流したことで階段はあれど緩やかな傾斜にもどりました。これくらいならば階段なしで十分な気もしますが、そうすると土砂が流出してしまって尾根伝いの階段道を切り開かざるをえないのかもしれません。

 なんか急に下ってる…??

 車道だ!!!

田代林道につづく


↓今回紹介した区間になります。関東ふれあいの道どころかモミ・ツガの道のなかでも微々たる区間ではありますが、内容の濃さは一級品。ぜひ訪れてみてください。


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