おせんころがし探索【リベンジ編】

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昨年、雨と風の強さから踏破を断念したおせんころがしの廃道。今回はほぼ1年ぶりにリベンジを挑んできました。
(探索日:2018/01/07)


行川アイランドで下車。心地のいい日差しが差し込んでいます。前回探索時はどんよりした天気でしたので、これは期待が持てそうです。

消せない黒歴史…()
というかおせんころがしを訪れる観光客なんているんでしょうか?

前回は旧道を歩いて行きましたが、面倒なので今回は新道のトンネルを進みます。名前だけで心霊スポット扱いされているおせんころがしトンネル。ちょっとかわいそうです。

前回も指摘しましたが、鴨川方面へのバス乗り場なのに、ポールには「興津駅方面」とはっきり書かれています。反対車線に興津駅方面のバス停もあるはずなのでやはり不思議です。

階段を下りていくと、青い空と海が目に飛び込んできました。

この大沢橋といえば落ちている銘板が名物なのですが、なんと橋は補修中!銘板は隠されていました。これを機に銘板がきちんと取り付けられることを望みます。

階段を下りて振り返ると進むべき道が見えてきます。
ところで、現階段の左側にも階段らしきものが見えるのですが、以前は現階段がなく今よりおせんころがしへアクセスしやすかったのか、それとも無駄に広い階段だっただけなのか、機になるところです。

階段脇の桟橋道を行きます。もう数年もすれば抜けて通行不能になってしまうのではないかと思えるほど軋んでいました。

銀に光る新道の大沢橋。赤い姿をまた見せてほしいものです。

そして”家”が見えてきました…。人いないでくれよ…。

運のよいことに今回も住人はいなかったのですが、以前よりも家らしさがない気がしました。まさか探索者が多くて住人が引き上げたわけではないでしょうが…。

前回断念した崩壊部に入ります。一年で探索のスキルが上がったからか天候に恵まれているからか、なんのことなく進めます(確実に後者ですね笑)。

高巻きしていたので来る必要もなかったのですが、前回の撤退地点へ。残念ながら「勝浦市道」と記された看板は見つけられませんでした。

振り返ってみましたが道らしさは見えず…

パイプのバリケードを越えるのが面倒だったので再度高巻き。左手の壁がコンクリート吹き付けに変わったということはここを下ると…

崩壊部突破!!

後ろを振り返ってみてもそこに道があるようには見えませんでした。

真下にはここをコンクリートで固めた張本人の大沢漁港が見えます。もっと全体的に吹き付けていてくれれば崩壊部を越えることも家ができていることもなかったと思うんですがね…。

コンクリート吹き付けは漁港中央の建物を守るためだけにされたのかもしれません。でなければもっと広範囲にされて然るべきでしょう。

大沢集落を挟んだ向かいにはこの道の続きが誕生寺方面へ続いています。あちらは未だに国道128号線の旧道として現役で、すっかり廃道となっているこちらの道と何が違うのか気になるところです。

ヨッキさんが述べられていた通り、ここは「道の化石」という言葉がピッタリだなと感じました。

いや、そんなことより勾配キツくない…?

試しにカメラを路上に置いてみました。デコボコしているので正確性は確保できませんが、かなりの急勾配です。

道路の側溝まできちんと残されています。安全性の確保さえ無視すれば(←おい)名所と謳って差し支えないレベルです。

先まで来たことで漁港が一望出来るようになりました。彼のおかげでこの道が保存されていますので最大限の感謝を払います。

右手に目をやれば太平洋。地球が丸いこともなんとなくわかるような気がします。

たまたまオロナミンCを持ってきていたので記念撮影。CMに使われてそう笑

コンクリート護岸は崖の頂上まで続いています。道がしっかり残されているので恐怖心は感じませんが、冷静に考えればトンデモない崖の途中にいるんですよね…。

嫌なコブが見えてきた…。

大量のススキが生えた崩壊斜面。落ちるわけにはいかないのでなんとか崖に沿うように登っていきます。

どうせ突堤が伸びているのならこのあたりまでコンクリート護岸してくれたらいいのに、と思ったのですが、この崩壊斜面そのものがコンクリート護岸の上に乗っかってるんですよね…。どこから落ちてきたものか。

最後に化石部の写真をもう一枚。こんなところを乗合馬車が走っていたというから驚きです。自転車でさえ絶対イヤだ…。

ススキやら木の枝やらにつかまりながらなんとか前進。途中何箇所か下に斜面が見えるポイントがあり、ヒヤヒヤモノどころの騒ぎではありませんでした。

下に路盤を発見しなんとか下降。これで危険地帯は突破したはずですが…

いや、ここがモロ危険地帯!!

降りた地点のすぐ後ろが滑り台状になっていました。もちろんコンクリートでガッチガチに固められていますのでどうなるかなんて…ねぇ?

コブはそこまで大きくないらしく、先ほどの化石部が見えました。

路面には到達しましたが、まだ藪は続いています。そろりそろり…

少しすすんで振り返ってみると道である感じがなんとなくわかるような気がしました。というか、このあたり土の平場が残ってますね。

お立ち台のごとく道状に石があったので乗って海を眺めてみます。

あ、ここマズかった…。

その後もしばらく藪漕ぎは続き…

通行止めの柵代わりなのかレールが突き刺さっている地点を抜けると…

脱出!!

おりゃーと飛び出したところにおじさんが一人いてびっくりしました。ホントにここ観光地だったんだ…。

振り返っても道はわかりません。

左手の斜面を登るとこれまた絶景。しかしかなり高いところまで来たな…。

ここからは谷を進んでいくだけです。

なんとなく植生が日本っぽくないのはなんなんですかね…?

ホテル行川との分岐点までたどり着いたところで探索終了です。帰りの電車間に合うかな…。


今回の探索は同行者が2人おり、どちらも今探索を記事にしていらっしゃいます。同行しているので多少似たり寄ったりの記事になっている感じが否めないのですが、お好きな文調を探すつもりでご覧くだされば幸いです。

頼れる特攻隊長、三島氏のブログ「奥ゆかし廃探索記」
探索に一眼を持ち込む変態、蝉氏のブログ「蝉のブログ(仮)」

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