沖縄県豊見城市豊崎は空港近傍の新興開発地として、アウトレットモールやりうぼうが構えるほか、各レンタカー会社の空港支店も集結しています。そのため、那覇空港と豊崎を結ぶ道路は渋滞ばかりでにっちもさっちもいかないような状況です。さらに、途中の瀬長からは那覇空港自動車道にアクセスできる上に、近年観光客が急増している瀬長島への道路も分岐しており、渋滞は激しさを増す一方です。
そこで、那覇空港と豊崎を結ぶ鉄道を建設することで、混雑を緩和できないでしょうか。
単純に鉄軌道を整備するだけならゆいレールを赤嶺で分岐させてもいいのですが、跨座式モノレールの分岐器は複雑で整備がめんどくさいですし、ゆいレールが10分間隔、豊崎への鉄軌道もそれと同等と考えると、ゆいレールに並行して新線を建設してしまった方がいいのではないかと思います。
また、将来糸満方面に延伸すると考えれば速度の遅い跨座式モノレールは不適でしょう。HSSTか、いっそライトレールにしてしまってもいいように思います。
那覇空港駅は国内線ターミナルの南側に建設。多少駐車場を潰す必要が出てくるでしょうが仕方ありません。ここからしばらくはゆいレールとの並走区間。建設用地といえば自衛隊駐屯地の隅を分けてもらうしかなさそうです。費用を気にしなくて済むなら那覇空港駅からずっと地下という手もありますが。(地上に建設する場合にはゆいレールの車両基地を回避するため西側に迂回する必要が生じます。)
赤嶺でゆいレールが左に曲がっていけば、道の中央に高架を構えられます。なお、赤嶺地区へのアクセスはゆいレールが担っているので赤嶺駅は建設しなくても良いでしょう。この鉄道は空港と豊崎の高速連絡に特化するのです。
赤嶺以南では道路拡幅工事が行われています。拡幅をやめてそのスペースを鉄軌道に与えられないでしょうかね…。
そのまま南下していくと具志に至ります。ここには那覇バスの営業所が存在しており、車庫スペースの一部を間借りして(仮称)瀬長駅を設けるべきでしょう。
というのも、具志の交差点は那覇空港道路へ向かう小禄バイパスから豊見城道路と瀬長島への道路が分岐しており、一大結節点となっているのです。つまり、那覇空港から具志の交差点までは那覇空港道路・沖縄自動車道で北上したいクルマ、豊崎やその先の糸満・摩文仁へ向かいたいクルマ、瀬長島へ向かいたいクルマすべてが集中しているのです。那覇空港道路へのクルマは無理としても、豊崎や瀬長島への客を鉄道輸送に転換できれば大幅な渋滞回避につながるものと思われます。
↑具志の交差点は一大ジャンクション!
豊見城道路に入ると海を渡る高架橋が中心となります。鉄道ファンとしては大阪市営地下鉄御堂筋線のように道路の真ん中を電車が駆け抜ける姿を見てみたいものですが、上下の高架橋がすでに完成している状況では不可能。ここでも道路中央上部を走ることとなりそうです。眺めの良さは沿線随一でしょう。
アウトレットモールあしびなーが見えてくればもう豊崎。右手にはオリックスやOTSのレンタカー営業所がありますので、ここに終点、(仮称)豊崎駅を建設すべきでしょう。
運行間隔は日中10分間隔といったところでしょうか。全線高架または地下となり、無人運転も可能でしょうから、なるべく短編成高頻度運転に努めるべきでしょう。
観光客の増加する沖縄で空港からレンタカー営業所へのアクセスは必要不可欠です。早期の実現を望みます。
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