びっぐあーすと乗り遅れたバス

長崎と上五島を結ぶ航路はなんと3つも存在します。九州商船の長崎~奈良尾(~福江)長崎~有川、そして五島産業汽船の長崎~鯛ノ浦です。今回は五島産業汽船の鯛ノ浦航路に乗ってきました。ちなみに、このほか野母商船が博多から、九州商船と崎戸商船が佐世保からの航路を運航しています

この鯛ノ浦航路には大型の双胴船〈びっぐあーす〉(左奥)と小型の単胴船〈Vアイランド〉(右手前)の2隻が就航しています。

大波止のターミナルへ向かうと〈びっぐあーす〉が出迎えてくれました。かつては大阪~徳島航路で活躍していたという本船。なんてカッコいいんでしょう…

窓口で乗船券を求め、さっそく乗船です。

船内はこのような感じ。水中翼船でもないのに全席指定で、座席にシートベルトまで備え付けられているのは驚きました。

後方にはじゅうたん席も設けられています
乗船口すぐのところには自販機や荷物置場といった設備も

で、ここからが本題。私の座席“G01”は自販機脇の階段を上がったところにあります。

なんと〈びっぐあーす〉にはグリーン室が存在するのです。

広いシートピッチにリクライニングとフットレストを備え、後方には毛布も用意されていました。また、ワンドリンクサービスがあり、緑茶orコーヒー(いずれもHOT/ICE選択可)を1本もらえます。これで+1000円ですから課金しない選択肢はないでしょう。


出港していると、ちょうど九州商船のフェリーと高速船が立て続けに帰ってきました。下五島・福江が起点で島南部の奈良尾に発着するフェリー〈万葉〉はともかく、高速船〈シーエンジェル〉は有川とを結ぶ完全な競合航路。利用状況が気になります。

女神大橋を潜っていざ上五島へ!

すこし日が傾いて、まばゆい光が差し込んでました

日が陰るにつれ、だんだん揺れも大きくなってきました。酔い止めを服用して凌ぎます。

長崎港を発つこと2時間弱、〈びっぐあーす〉は定刻よりやや遅れて鯛ノ浦港に到着しました。

ここ鯛ノ浦は小さな漁村に過ぎませんが、ひと山越えた先には有川市街が広がり、入港にあわせて路線バスも運行されています。
…が、見事に見切り発車され置いてけぼりに。一応20分ほど後にもう1便あるので、そちらに乗って事なきを得ました。


上五島名物「かんころ餅」
島の老舗アイス店「マルマス」の手作りアイス(五島バニラ味)
ワンドリンクサービスの冷たい緑茶

あまりの快適さに復路もグリーン課金してしまいました。島の甘味を嗜みつつ過ごすひと時は、実に優雅で素敵なものでした。


運航:五島産業汽船
区間:長崎~中通島(鯛ノ浦)
本数:1日2往復
※情報は2022年11月乗船当時のものです※

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