水上バスを降りた私が真っ先に向かったのはポートでした。水上バスのりばから通りに出るところに、清水エリアでは唯一の充電可能ポートが設けられているのです。
使い方はカンタン。普段通りラックに自転車を停め、柱の横に掛けられている四角い物体を自転車の前カゴ内にある黒いくぼみに差し込みます。
本当はここで自転車を交換したかったのですがないものは仕方ないということで、差したばかりの充電ケーブルを引っこ抜いて同じ車両を再度レンタルしました。(一応もう1か所近くにあるポートも覗いてみたのですがそちらもカラ。自転車たちは一体どこに…?)
しばし南下し、三保ふれあい広場という公園に立ち寄ってみます。
園内にはなにやら黄色い機関車と銀色のタンク車が佇んでいました。実はこの広場、清水から当地を結んでいた清水港線の三保駅跡地を整備したもの。当時活躍していた車両が保存されています。
このタンク車は日本軽金属清水工場(さっき海上から見たやつ)で生産されたアルミナを同社の蒲原工場(や新潟工場)まで輸送していたそうです。
ホーム跡も残されています。(ちなみに後ろに見える銀色のいかつい構造物は津波避難タワーらしいです)
廃線跡はほぼ全線に渡ってサイクリングロードとして整備されています。ということでここからはひたすら廃線跡を辿る…のではなく、すこし進んだところでまた脇道にそれました。
お目当てはここ。塚間の水上バス乗り場です。今でこそ平日土曜の朝夕しか船のやってこない寂しいところですが、実は古くから御穂神社や三保の松原へ向かう人々が利用してきた歴史ある船着き場。
それを証拠に、乗り場の目の前には同神社の一の鳥居が構えています。今度訪れる際はぜひ塚間航路に乗ったうえで御穂神社を参拝してみたいところです。
船には乗れませんでしたがせっかくここまで来たので鳥居から道なりに進んでみると、御穂神社の北西の角に行きあたりました。表参道に出ないのがなんというかアクセスルートらしくて推せます(思いっきり写真撮り忘れましたがこれは塚間航路利用時の宿題ですね)。
神社正面にまわり神の道なる松並木の脇を駆け抜けて静岡市三保松原文化創造センター“みほしるべ”へ。
みほしるべのポートには埋まるほどの自転車が停まっていました。サービス開始当初には自転車がないなんて呟いていたのに…ここに集まってたか!って感じです。
さて、ここからはサイクリングロードに戻ってひたすら漕ぎ続けたのですが、なんとみほしるべを発ったあたりから清水港に帰ってくるまで20枚ほど写真のデータが吹っ飛んでしまいました(境界杭スルーしてたの隠せるから若干ホッとしてるのはヒミツ)。ということでフェリーのりば到着まで場面を飛ばします。
清水マリンターミナルにはふじさん駿河湾フェリー“富士”が停まっていました。前記事でも触れましたが、当船が就航する清水~土肥航路は航路上より富士山を望めることから観光振興を目的に静岡県道223号線に指定されています(番号は富士山の語呂合わせ)。
船上にヘキサがあるという話は有名ですが、岸壁や浮桟橋にもあるんですね。
ちなみにこのフェリーのりばにもポートが設置されています。シャトルバスも出ているとはいえ、駅から少々離れた港へのアクセスにシェアサイクルが使えるようになったのは朗報でしょう。
清水駅東口に戻ってくると自転車が3台に増えていました。サイクリングロードでもPULCLEを追い抜きましたし、かなり利用されているようです。※写真は出発時のものです
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