清水から電車に乗り静岡駅までやってきました。ここから東海道に沿って宇津ノ谷峠を越え藤枝まで向かいます。前に沼津から藤枝まで走った際は石部海上橋見たさに大崩海岸の方を通ったのですが、その後何度かテレビで宇津ノ谷峠が取り上げられ気になっていたのです。
静岡駅前のポートに自転車がいなさそうだったので近くの浮月楼というポートにやってきました。ここも充電可能ポートです。
静岡市街を適当に抜けて安倍川橋へ。橋の手前に安倍川餅の店が2軒並んでいてすこし気になったのですが、時間がないのでスルーしてしまいました。
国道1号線と合流する手越原の交差点にはなんと横断歩道がないばかりか歩道橋も自転車用スロープなしのシロモノ。静岡の国道1号はやっぱり自転車に厳しいです(国道1号線は静岡県内多くの区間がバイパスゆえ自転車通行禁止になっているらしい)。
車通りの多さに嫌気がさして旧道を走っていると「ようこそ丸子宿」の看板が現れました。丸子は鞠子とも書くように「まりこ」と読みます。
丁子屋は慶長元年(1596年)創業で東海道五十三次にも描かれました。のれんにもある通りとろろ汁が有名だそうですが、またしても食べずにスルーします。
東海道の文字に従って進むとしばらく先で国道1号に復帰しました。
、、、
ここに来てなんと歩道通行止め。しかも横断歩道はなく歩道橋を渡るしかありません。さすがに今度はスロープ付きですが、いやしかし…。
道の駅宇津ノ谷峠という名の駐車スペース(※以下参照)を抜けると現道のトンネルが見えてきました。
旧道に入ると、すぐに旧道っぽさがプンプンしてきました。
さらに上っていくと旧旧道が分岐。
と、スポーツ自転車に跨った方が旧道をびゅんと駆け下りていきました。大正トンネルと通称される宇津ノ谷隧道の様子も気になります。
宇津ノ谷の集落は、宿泊は原則できないもののちょっと休憩できる施設が立ち並ぶ「間の宿(あいのしゅく)」でした。旧旧道沿いの家々には屋号が掲げられているなど、当時の雰囲気が色濃く残っています。
九十九折で三度切り返しただけでもう集落を見下ろせる位置に来てしまいました。山間のこじんまりした感じ、好みです。
さらにすこし上っていくと、右カーブの先に今回の一番の目的、宇津ノ谷隧道が姿を現しました。明治トンネルと通称されるこの煉瓦積みの隧道は、火災によって崩壊した先代の隧道を活用してできました。現役のトンネルとしては初めて国の登録文化財になっています。
せっかくですしPULCLEと絡めた写真を…と思ったのですが、絶望的なセンスではマトモな構図など浮かんでくるはずもなく。他の通行者もいたのですぐに撤退しました。どなたかいい感じの写真撮りに行ってください(おい)
ということで残りは自転車でサーッと通り抜けてしまいました。藤枝側の坑口は扁額がくっきり見えるんですね。
今回は明治隧道しか通れませんでしたが、ここ宇津ノ谷峠には平安から平成まで6世代の道が錯綜しているそう。いつかは他の道も巡ってみたいものです。
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