ペダル“まちのり”など~コミュニティサイクルの完成形~

まちのり公式サイトより

ペダルは神奈川県の会社で、金沢市の“まちのり”や姫路市の“ミミちゃん号 西松屋チェーン姫ちゃり”のシステムに採用されています。

“まちのり”のシステムはステーションで管理するタイプ。利用者は各ポートの端末機または運営事務局にて電話番号などを登録し、ロック解除方法をパスワード、自身のICカード、まちのりICカード(1枚500円)の3種類から選びます。1枚のクレジットカードで4台まで借りることができますが、ロック解除方法は1通りしか選べません。1日の基本料金は200円で、30分以内の利用ならば何度でも無料。ただし各回の利用時間が30分を越えてしまうと30分ごとに200円ずつ追加されてしまいます。なおこの場合、決済手段はクレジットカードに限られます

一方で観光客向けに現金決済での利用もできます。運営事務局もしくは提携ホテル(宿泊者のみ)で身分証を提示し申込用紙を記入して1000円を支払います。ロック解除は代金と引き換えに渡される専用のICカードでおこない、料金体系はクレジットカードで借りる場合と一緒。したがって、すべての利用が30分以内で収まっていれば利用料は200円で済みカードを窓口に返すと800円が返金されますが、30分を越えた利用があるとそのぶん返金額は減っていきますし、超過料金が800円を超えるような場合は追加で料金を支払わねばなりません

ペダルが画期的だったのは川越と金沢で相互利用ができたことです。相互利用といっても一方で有効なICカードやパスワードを持っている場合は他方でもそれが利用できるというドコモバイクシェアのID連携のようなものですが、それでも相互利用開始は2015年3月1日。ドコモバイクシェアのID連携開始より4年も前のことです。それどころか当時ドコモバイクシェアは東京4区間の相互利用すらできませんでした。

ただ、コミュニティサイクルのシェアサイクル化(全国共通のサービスへの転換)は避けられないようで、第1期はペダルが担当していた川越自転車シェアリングも第2期ではOpen Street(HELLO CYCLING)が運営することとなりました(これにより前述の相互利用も終了しています)。

ですがペダルも負けていません。QRコードを用いた車載型自転車シェアリングシステムを開発し、熊谷市自転車シェアリングで採用されるに至りました。アプリで会員登録し自転車の鍵のところに付いているQRコードを読み込むと解錠できるというオーソドックスなシステムながら、熊谷駅の路上端末機で支払い手続きをすることで現金決済もできるよう。

コミュニティサイクルの完成形はまだまだ進化を続けるようです。

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