もうひとつのベイタウン循環

幕張ベイタウンのアクセスといえば京成バスと平和交通が共同運行しているベイタウン循環(マリンルート、タウンルート)がパッと思いつきますが、実は第三のルートが存在するのです。千葉海浜交通のベイタウン北循環線です。


ベイタウン北循環線は、ベイタウン住民の通勤需要を満たすために設定されていたマリンスタジアム線検見川浜駅〜海浜幕張駅の区間便を発展させるかたちで誕生しました。以前は海浜交通に1台だけいるポンチョの専任でしたが、イオンモールのお買い物バスに転用されてしまったため、現在では適当な中型車が充てられています。通勤客輸送なのにポンチョを使っていたところからもわかる通り利用者はほとんどおらず、2017年10月16日のダイヤ改正で朝3便までに減らされてしまいました。

ベイタウン北循環はすぐにベイタウンに入るわけではなく、美浜病院の角まで京葉線沿いを進んでからベイタウンにやって来ます。ガソリンスタンドの角からベイタウンに入ってセントラルタワーを経由するようにしてもいいと思うのですが、そちらは京成バス・平和交通のベイタウン循環タウンルートが走っているので棲み分けを図ったのでしょう。

ベイタウン最初のバス停となるファーストウィングへ。検見川浜駅行きの文字が見えますが、もはやそんな便は運行されていません(というよりそんな系統もともと存在しなかったような気がします)。

私の”推し”の1つ目レインボーちゃんが来ました。普段はレインボーHRが走っていることが多いので、これは嬉しい誤算です。

07:40:15 ファーストウィング着。乗降なし。先客ももちろんいませんでした。
07:40:46 シティズフォート着。1人乗車。
07:41:35 グランエクシア着。2人乗車。

早くもベイタウンの東端まで来てしまいました。

ベイタウンの外周をまわっていきます。

07:42:25 グランアクシブ通過。

京葉線の高架に突き当たって左折。ここからは稲毛駅からのバスも経由する区間となりなす。

07:42:46 エリスト着。1人乗車。
07:43:39 シティズフォート着。1人乗車。
07:44:22 ファーストウィング着。2人乗車。

稲毛駅からのバスはファーストウィングのすぐ先で右折して若葉公園の方に向かいますが、こちらはそのまま直進し幕張海浜公園に突き当たって右折。ここを通る路線バスというのは珍しいのですが、途中に停留場はないのであまり実感できません。

ベイタウンと海浜幕張駅のあいだに横たわる幕張海浜公園。ここを突っ切れるあたりがシェアサイクルの強みなのかもしれません。一応公園内は自転車走行禁止なんですが

07:49:26 ひび野一丁目通過。

07:50:01 イオン幕張店着。3人下車。この時間にスーパー?と思われるかもしれませんが、実はこのバス停海浜幕張駅北のビジネス街すぐにあり、稲毛や新検見川からのバスでも通勤客の下車が極めて多くなっているのです。

07:**:** 海浜幕張駅着。4人下車。

乗客を降ろすとバスはさっさと走り去ってしまいました。このまま車庫に回送されるのです。
8時前に終バスを迎えるという通勤用としても朝早いこの路線。やはり他のベイタウン循環と比べて利用率が芳しくありません。なにしろ、グランエクシアならタウンルートを利用できますし、エリストから先は稲毛駅からの路線で対応できてしまうのです。ベイタウン北循環線が得ているのはいわば”おこぼれ”だけです。それでも一定数利用者がいるのはまず間違いなく着席できるからでしょう。他路線と比べれば追加料金なしで着席保証を得ているようなものです。若葉地区の開発が進めばそちらに車両を取られて廃止されてしまうかもしれないのですが、それでも追加料金なしの”ライナー”としてベイタウン住民の足として残ってほしいと思います。


運行:千葉海浜交通
路線:ベイタウン北循環
区間:海浜幕張駅→(白帆通り)→グランエクシア→海浜幕張駅
本数:平日のみ2本
※情報は2018年6月乗車当時のものです※

コメント

タイトルとURLをコピーしました