ちばまくとは何なのか

2017年10月2日、ちばフラワーバスは千葉と幕張新都心を結ぶ路線バスの運行を開始しました。その名も、ツインシティライナーちばまく。突然の運行開始に加え高速車両を使用、さらには本数も千葉方面行き5本、幕張新都心方面行き4本と不揃いなこの路線はなぜ生まれたのでしょうか。


千葉駅10番のりばはちばフラワーバスの乗り場となっており、中野操車場方面の路線バスやフラワーライナーが発着します。ちばまくもここから出るというので待っていたのですが…

急にバス渋滞が発生してしまいました。前の京成バスが斜めに停車しているせいで後ろのフラワーバスが発車できなくなっているのです。しかも、前の京成バスの運転士は乗客と口論になってどこかへ行ってしまったらしく…。ちばまくの発車までもうすぐですが大丈夫なんでしょうか…。

バス渋滞に飲まれながらもちばまくがやって来ました。乗り場には何人か並んでいたのですが、乗車はせず。私だけ乗り込みます。
12:57:27 千葉駅発。

13:01:14 中央二丁目着。乗降なし。

13:03:04 京成ホテルミラマーレ着。千葉中央駅すぐなのでもしかしてと思いましたが、バス停が工事中ということもあってか乗車はありません。

JRと京成をまとめてくぐり、駅の南側へ。モノレールの下を快調に進みます。
と、運転士さんからどちらまで乗られますかと聞かれました。一瞬何事かと思いましたが、気づけば千葉地区はとうにすぎており、この便の乗客は私だけで確定してしまったのです。あとは私の降車停留所まで向かえば無問題という次第。

登戸の信号で右折し、国道14号線に入ります。

典型的なロードサイドの店々が並びます。
国道14号と分かれます。
いまだに次の停留所が直ってない…

このままイオンモールへ直行してしまうのかと思いましたが、中瀬の信号で左折し一路海浜幕張駅へ。

海浜幕張駅の9番のりばには成東からのストロベリーライナーが停車していました。

メッセ交差点で右折。

幕張メッセのバスロータリーにはさすがに入りません。

「バスターミナル」の表記が見られるのもここくらいかもしれません。

13:31:14 イオンモール幕張新都心着。Suicaをタッチして降りると、すぐにバスは走り去ってしまいました。

千葉市の二大拠点を結ぶバスでありながら、利用は皆無に等しいものでした。
ではなぜこんなバスが運行を開始したのか。それはひとえに余ったバスの有効活用でしかないのです。ちばフラワーバスは幕張新都心から酒々井プレミアムアウトレットへの高速バスを運行していましたが、2017年4月より土休日のみの運行に。平日は車両が余る結果となってしまったのです。そこで、車庫に入れておくだけではもったいないと運行を開始したのがこのバスでした。プレミアムアウトレット線の廃止から半年も経っての設定にやる気のなさが見え見えですが…。

千葉駅と海浜幕張駅はJRで310円。いくら直通とはいえ400円という値段は高いように思いますが、余ったバスを申し訳程度に走らせているという消極さでは仕方のないことでしょう。1人でも乗れば大儲けなのです。せめて300円ではないかとも思いますが、そこまで値下げしたところで利用者は増えないでしょうし、ならば1人1人からふんだくった方がいいのでしょう。
ちばフラワーバスのあくどさがにじみ出るバスでした。


運行:ちばフラワーバス
路線:ツインシティライナーちばまく
区間:イオンモール幕張新都心~千葉駅
本数:平日のみ4.5往復
※情報は2017年11月乗車当時のものです※

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