前回の記事で、千葉シーサイドバスの花島公園系統ではJR幕張駅でほとんどの乗客が入れ替わり、花見川団地から幕張新都心への通勤需要はほとんど見られないことがわかりました。ですが、実は花見川団地から幕張新都心へ向かうバスはもう一つ存在します。
京成バスの八千02系統です。シーサイドバスのように特段どこかに寄り道するということはなく、新検見川駅からひび野一丁目まではノンストップと、通しの利用を想定した運行形態となっています。さらに、少ない本数ながら海浜幕張駅に8時24分に着く便が設定されており、幕張新都心への通勤客目当てであることは間違いありません。
八千代台駅東口のバス停はロータリーにはなく、駅前通りに並んでいます。通常であれば乗り場はどこだろうとあたふたする場面なのですが、多くのバス停で路線図を掲載している京成バスだけに乗り場の案内はけっこうしっかりしていて、エスカレーターを降りたところに以下の案内図がありました。
時刻表まで掲載しているのは好感が持てます。海浜幕張駅行きは2番のりばから発車とのことです。
07:33:23 八千代台駅発。7人乗車。
07:33:42 東小学校着。1人乗車。
07:35:48 花見坂上通過。
07:37:05 花見川小学校着。2人乗車。
07:39:07 団地東口着。2人乗車。
07:40:04 中央公園着。3人乗車。
07:40:57 花見川交番着。2人乗車。
07:42:13 団地西口着。4人乗車。
団地内を抜けて元の道へ。
07:46:06 第三集会所通過。
なんとなく見覚えがあると思ったらシーサイドバスと同じ道に入りました。
07:46:38 千葉幼稚園着。2人下車,4人乗車。
07:48:15 作新台八丁目着。1人下車,5人乗車。
07:49:32 天戸町着。1人乗車。
07:50:35 長作新田着。1人下車。
07:54:36 坊辺田着。1人乗車。
07:56:26 落合通過。
07:57:59 畑小学校着。1人下車。
07:59:16 畑入口着。3人乗車。
08:00:34 区役所入口通過。
08:01:05 東大総合運動場着。2人下車,3人乗車。
08:03:13 花園小学校通過。
新検見川駅のターミナルは駅から結構離れた位置にあります(こちらの記事も参照)。歩きたくない方は新検見川駅南口(こちらは駅隣接のロータリー)から平和交通の西小中台行きに乗車し、1つ先のターミナル前で降りるといいかと思います。
08:05:10 新検見川駅着。20人下車,14人乗車。
08:10:23 新検見川駅発。シーサイド同様、総武線との結節点で時間調整を行います。幕張新都心への通勤輸送も考慮はしていますが、基本はやはり内陸部の団地から総武線への輸送のようです。
通り沿いに設けられたターミナルのため、発車時には上下車線を完全に塞いでしまいます。渋滞もひどく、かなり詰まっている印象を受けました。
陸橋を渡って総武線の南側へ移ると、目の前に千葉海浜交通の358号車が現れました。真砂の団地を抜けながら幕張新都心へと向かうはずです。国道357号線を走り抜けるこちらとどれほど所要時間に差が出るか気になります。
海浜358号車と別れ国道へ。ところで、国道357号線は上下線のあいだに東関東道が挟まっていて右折することができません。止むを得ず左折しましたが、さてどうする…?
先ほどの標識にも描いてあったので気付いた方もいると思いますが、少し行くとUターン道路が現れましす。バスはすかさずこちらで方向転換。
無事幕張新都心が見えてきました。
ひび野一丁目に立ち寄るのでイオン幕張店の一つ手前の角で左折します。ちなみにここを右折するとかの有名な(?)幕張駅入口です。
08:25:46 ひび野一丁目通過。
見慣れた街に戻ってくると、なんと目の前には先ほど別れた海浜358号車が。わざわざUターンさせられたのが仇となったのでしょうか。
08:27:57 テクノガーデン着。10人下車。
08:31:36 海浜幕張駅着。17人下車。
ということで、幕張新都心への通勤需要はたしかにありましたが、こちらもシーサイドバス同様新検見川駅での入れ替えが大きいことが判明しました。所要時間もほとんど変わりません(千葉幼稚園〜海浜幕張駅でいずれも約45分)し、京成バス八千02系統は見せかけの急行だったのです。
とはいえ、どちらも一定の利用が見られることに間違いはありません。朝ラッシュ時約10分間隔で中型車を走らせひたすら乗客を運び続ける千葉シーサイドバス、利用の多い時間帯に狙いうちで大型車を投入し一気に運んでしまう京成バス、両者ともそれぞれの使命を背負ってこれからも走り続けてほしい限りです。
運行:京成バス
系統:八千02
区間:八千代台駅~新検見川駅~海浜幕張駅
※情報は2018年9月乗車当時のものです※
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