京成バスと平和交通が共同運行しているベイタウン循環。名前のとおり海浜幕張駅から幕張ベイタウンをぐるっと回って戻ってくる系統なのですが、朝に限って幕張新都心への通勤需要を満たすためハイテク通りを経由する便(ハイテク循環)が運行されます。
そこで問題なのがそのルート。上の路線図を見ると、ベイタウンをグルリと回ったあと、いちど海浜幕張駅を経由してからハイテク通りへ向かうようなのです。通勤需要を満たすならわざわざ海浜幕張駅を経由せず、ハイテク通りに直行した方がいいのではないでしょうか？海浜幕張駅で京葉線に乗り換える客も海浜幕張駅南口で降りればいい(というより乗客のほとんどはこちらで降ります)わけですし。
ハイテク循環がなぜ海浜幕張駅に立ち寄るのか。その理由を探ってみました。
※データ収集当日は雨天&乗客多だったため、一部写真は別日に撮影しています。
やって来たのはマリンルート入口バス停。まさにベイタウンの玄関口という名前で、ベイタウン側のループの持ち手にあたります。
08:10ごろバスが到着し、2人乗車しました。海浜幕張駅(南口)からの乗客も1人いるようです。
08:14 美浜打瀬小学校着。1人下車,2人乗車。
08:15 ミラリオ着。2人下車。
ベイタウン循環では京成バスと平和交通でまわる向きを変え、循環することによって乗客に時間のロスが発生しないようにしています。そのため、折り返し地点まではほとんど乗降がありません。
08:16:50 ミラリオ発。16人乗車。
08:17:19 打瀬中学校着。4人乗車。
08:18:** スポーツパーク着。16人乗車。
08:19:49 22番街着。1人乗車。
08:20:** 海浜打瀬小学校着。4人乗車。
08:21:24 マリンルート入口着。4人乗車。
これでループ一周目が終了です。
08:23:27 海浜幕張駅南口着。25人下車。
08:25:11 パルプラザ着。7人下車。
南口で大半の乗客が降り、一気に車内は閑散とします。
08:28:20 海浜幕張駅北口着。4人下車,7人乗車。
海浜幕張駅へは南口ですべて降りてしまい、残っているのはハイテク通りまで乗り通す客だけ、と思っていましたが、そうでもないようです。乗車も想定外でした。
少々停車したのちいよいよハイテク通りへ向かいます。
08:31:33 NTT着。3人下車。
08:33:56 富士通着。4人下車。
08:34:49 シャープ・SII着。7人下車。
08:35:26 キャノンマーケティングジャパン着。2人下車。
08:36:14 IBM着。1人下車。
先ほどわざわざ「A」が付記されていたのはもう１つのテクノガーデンバス停を通るから。こちらは、幕03ハイテク急行でお世話になったバス停です。
車内はすっかり空になってしまいました。(乗降人数と一致しませんが、おそらく海浜幕張駅南口の降車人数を数え間違えたものと思われます)
イオン幕張店の角を曲がってテクノガーデンDに到着。バスは再びの海浜幕張駅へラストスパートです。
ハイテク循環がわざわざ海浜幕張駅北口を経由するのは海浜幕張駅からハイテク通りへの通勤需要をみたすためということがわかりました。ただ、同区間には京成バスの海51も15分間隔で走っており、そもそもの利用客の少なさも含めて、わざわざ寄る必要があるのか疑問が残ります。ちょうど京成バスと平和交通の共同運行路線ですし、ベイタウン同様、京成と平和でまわる向きを変えてもいいのではないでしょうか？京成バスは従来どおり海浜幕張駅南口から海浜幕張駅北口→富士通→IBM→海浜幕張駅北口とまわって、平和交通はパルプラザ→イオン幕張店→IBM→富士通→海浜幕張駅北口という感じで。
ベイタウンのループとハイテク通りのループという２つのループ(海浜幕張駅北口〜マリンルート入口で経由が違うのを含めれば３つ)を持つこの路線。みなさんもぜひ乗ってみてはいかがでしょうか。
運行:平和交通・京成バス
路線:ベイタウン循環マリンルート
区間:海浜幕張駅～ミラリオ～海浜幕張駅～富士通～海浜幕張駅
※情報は2017年7月乗車当時のものです※
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