世田谷線から

実は、東急世田谷線を訪ねることにしたのは「世田谷線は1列固定クロスシートを導入することで多数の乗客を捌いている」というツイートを頂いたからです。

300系は2両1編成で、車内には1列固定クロスシートがズラリと並びます。シートが手前側にしか向いていませんが、もう片方の車両は逆に奥側にしか向いておらず、2両1編成であることを活かした合理的な設計と思います。

私は、この1列クロスシートという構造を路面電車に取り入れられないかと思います。
以前、2度にわたって(長崎電気軌道札幌市電)路面電車は幅が狭いから混雑が酷いと述べました。そこで、路面電車の座席をロングシートから1列クロスシートに変えてしまえば多少なりとも車内に余裕ができるのではないかと考えたのです。1列クロスシートにしてしまうと座席数が減ってしまいますが、路面電車は運行距離、平均乗車距離ともにそこまで長くないので、さほど問題にはならないでしょう。むしろ、1列クロスシート化による混雑緩和のほうが快適性向上につながるのではないでしょうか?

ご意見、ご感想お待ちしております。

コメント

  1. こーもとなつひこ より:

    宮の坂駅そばに住んでいて、経堂から乗る小田急線ほどではないにせよよく利用していました。
    以前は今より電車の幅も20cm程狭く、ロングシートであったため混雑時は車内の移動が出来なくなるほどでした。(車外から運転席を目指さなくては運賃を払いに行けない。)
    それを思い出すと今の座席配置は理に適っているように思います。
    しかし、世田谷区内でも有数の高齢化地域を走る路線です。JR四国の様な座席な配置はできなかったのかな?などと閑散とした時間帯に利用することが多い最近は思います。

    • ばか者 より:

      JR四国のような座席配置というのは片側がロングシートで反対側がクロスシートという配置のことでしょうか?伊豆急行でも同様の配置をしていますが、ピーク時の輸送力確保とオフピーク時の着席需要を両立した理想的なものですね。ただ、自分が乗車した限りではこれ以上立席スペースが少なくなったら身動き取れなくなるのではないか、という印象が強く、現状が一番ベターに思えます。

      ところで、車外から運転席を目指す光景は広電で目撃したことがあります。あの状況まで行くと不正乗車の恐れが高いので、いっそ信用乗車方式を採っても良いのではと思いますね…。

  2. 空想委員 より:

    合理的な座席配置だと思います。クロスシートの方が足を通路に出さない分通路幅を立ち客&通行者が全面的に使うことができるため、通路幅を広くとったクロスシートはラッシュ対応にはむしろ効果的である、というのは名鉄や京阪の2+1転換クロスシートで実感しておりましたので、まさに我が意を得たり、という感じです。

    片側ロングで片側クロスは、クロスシートに座ったとき横から見られる形になるため利用者には好評ではない、という記事を2006年頃の鉄道ジャーナルで見た記憶があります。
    路面電車ではなく近郊電車の方の話ですが、個人的にもっと普及しないかと思っている座席配置がありまして、それは名鉄のクロスとロングを扉毎に交互配置する、というものです。これだとクロス:ロングが1:1になりますので、名古屋をはじめとする地方都市の長距離近郊路線のような「長距離客と短距離客が同居し、郊外ではガラガラだが都心部ではそれなりに混む」というような路線では理想的ではないかと思っています。ただこの配置も、本場名鉄では新型車両への採用は特急用の一般車のみとなり、通勤電車はオールロングになりましたので、私の知らない不都合な点があるのかもしれません。残る特急車もクロス部が2+1になっておりますので、それならオールクロスで良いではないかといつも思います。

    • ばか者 より:

      片側ロング片側クロスは利用者に好評でないという話は川島令三氏の本で読んだことがあります。「ボックスシートの客はロングシートの客からジロジロ見られるので落ち着いて弁当を食べられない」と書いてあって、なぜ弁当に限るんだよと思わずツッコんだのですが、どうしても視線を感じてしまうというのはデメリットかもしれません。

      扉毎にクロスとロングを交互に配置する方式は初耳ですが、なぜ普及しないのでしょうかね…。初見だと戸惑いそうな気はしますが。

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