松島を島から味わう

日本三景のひとつ、松島。大小さまざま260の島々が織りなす景観美はあまりにも有名ですが、実は塩竈市に属する4島は有人島で塩釜から市営汽船が出ています。訪ねてみましょう。

仙石線の本塩釜駅で下車し、イオンタウン塩釜に沿って東へ。

途中からデッキが現れるのでそちらに上がります。このデッキはマリンデッキ塩釜といい、津波避難用に整備されたそうです。

デッキはそのままマリンゲート塩釜の2階に突っ込みます。駅からの所要時間は10分弱でした。

建物1階の券売機で乗船券を購入し、一番奥の乗り場へ急ぎます。迫る出航時刻…

乗り場で船員さんに島内の宿泊施設を予約しているか聞かれました。島行きはまだもう1便あるのですが、帰りはこの船が終点まで行って折り返してくるのが最後。乗り遅れないよう注意してくださいと帰りの時刻を教えてくださいました。

船室内は島民と思しきお年寄りでほどほどに埋まっていました。船員さんには波しぶきがすごいからと船内にいることを勧められましたが、景色も見たいので後部デッキに陣取ることに。

しばらく進むと左右一面に竹の棒が並びました。海苔の養殖棚だそうですが異様な光景です。

塩竈の湾内のはずなのですが、船員さんが言っていた通り関門汽船ばりの波しぶきが襲ってきます。前方を覗こうものなら一瞬でびしょ濡れです。

また違う養殖棚が。こっちは牡蠣だったかな…?
4島のうち一番手前に位置する桂島が近付いてきました。
ふたたび海苔の養殖棚が現れると到着です。

島での滞在時間を考え桂島で下船。降りる際、船員さんに帰りの船の時刻を念押しされました。

反対側の海水浴場に行ってみると遠くに太平洋フェリーの姿が。こちら側はもう太平洋なのでした。

浜の片隅には松が植樹されていました。東日本大震災の津波で失われてしまった黒松並木を復活させようというプロジェクトのようです。

ところで桂島の港は島の西側に位置しているのですが、実は島の東側にも石浜という漁港があります。市営汽船はこちらにも寄るということで帰路はこちらから乗ってみることに。

島内に券売機はないので帰りの乗船券は船内で求めます。

16:48 石浜発。2人下船,3人乗船。

桂島漁港に向かう前に一つ先の野々島に立ち寄ります。

16:51 野々島着。1人下船,2人乗船。
16:58 桂島着。2人下船。

夕陽だッ!!
養殖棚を貫く航路。モーセの十戒みたい…?

塩竈まで乗船したのは17人でした。

浦戸諸島では今回乗船した市営汽船の他に島間を結ぶ市営渡船も運航されています。今回は桂島しか回れませんでしたし、是非とも再訪したいところです。渡船は無料なので、塩竈から一番奥の朴島まで市営汽船に乗ると630円かかるところ、桂島で下船して石浜まで歩き石浜~野々島・野々島小学校下~朴島と渡船を乗り継げば520円で済むというバグ技があったりなかったり…。

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