ドライバーズルームに潜入してみた

中長距離フェリーでは往々にして、メインの顧客であるトラックドライバー向けにドライバーズルームという専用区画を設けています。当然ながら通常我々一般客は立ち入れませんが、神戸~(小豆島~)高松を結ぶジャンボフェリーでは夜便と深夜便に限り、このドライバーズルームの一部をシングル個室として一般客にも開放しているのだとか。一般区画だと雑魚寝か座席になってしまいますし、利用してみましょう。

煌々と明かりを放つ高松東港。徒歩乗船組は高松駅前から無料の連絡バスでアクセスできます。

バス乗り場の目の前からボーディングブリッジが伸びていました。下船客はターミナルを通ることなくバスにアクセスできるとはなかなか便利ですね。

とはいえ何も知らずに降り立ったらターミナルを抜けて反対側に行ってしまいそうです。ターミナルに入ったところにはバスのりばを示す案内が大きく掲げられていました。

レンタサイクルをやってるみたいです。利用者いるんでしょうか。

レンタサイクルの脇を抜けたところが待合スペース。がらーん

ターミナルを抜け外に出ると、トラックがズラリと並んでいました。

乗船券の発売は出航1時間前の深夜0時から。

手続きをすると、乗船券のほかに個室のチケット・鍵・案内を渡されました。ドライバーズルームの一角を間借りするという性質上、粗相のないように乗船開始まで案内を読み込んでおきましょう。

そうこうしているうちに〈りつりん2〉が入港してきました。正面のにゃんこが可愛いですが、それ以上に左側面のデコボコ加減が気になります(エレベーター増設など魔改造の結果みたいです)。


船に乗り込むと正面に客室出入口がありますが、今回私が向かうのはその左奥。

入口が別にあるというのが特別感あっていいですね。ちなみに柵の奥は上部甲板。こちらに停めたドライバーさんは徒歩客と動線が被ることなくダイレクトにアクセスできます。

で、こちらが肝心の室内。見た目には一般的なシングルルームとさほど変わりません。

枕元の台には使い捨てシートなるものが置いてありました。一般区画でも二等寝台なんかだとシーツを被せることがありますが、こちらでは既にセットされたシーツの上からさらに使い捨てシートを貼れとのこと。ドライバーズルームを借りている以上シーツすら汚すなってことでしょうか(あるいはまさかドライバーさんにもこの作業を強いてる…?)。

案内に従って敷いてみたものの、思いのほか縦の長さが短く低身長の私ですら足がはみ出てしまいそうです。加えてシートの表面はツルツルで落ち着きません。そもそもが所要4時間ちょっとの航路ですが、こんなのでちゃんと眠れるんでしょうか…。

深夜1時、出航。ばたばた寝る準備をしていたらもう地蔵埼を過ぎていました。明日起きられるかな…。


目覚めるともう入港するところでした。慌てて荷物をまとめ、部屋を出ます。

全然寝付けないという感じではありませんでしたが、さすがにまだ眠気がぬぐえません。売店のうどんも食べられていませんし、やはりこうした中距離航路は昼便に乗りたいところです。

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