北海道を支える小さな翼

でっかいどうな北海道では道内完結の航空路線が多数運航されています。ANAの場合は新千歳が拠点なのですが、JAL系列の北海道エアシステムは市街にもほど近い丘珠飛行場発着。これは都市間移動にも便利そうだということで函館~丘珠線に乗ってみます。それにしてもANAの新千歳発着路線は対札幌と道外への乗り継ぎどちらがメインなのでしょうか…?


当日は諸々あって出発間際の到着となってしまったので場面は制限区域内から。ギリギリの日程を組むのはやめましょう(戒め

すでに搭乗が始まっていました。しかし飛行機まで歩いていく…!?

改札を抜けると下に向かう階段が現れます。

そして階段を降りていくと…

マジで地上に降りちゃったよ…。空港の車両が普通に横切っていくんですけど…。

ボーディングブリッジってなんのためのものなんでしょうね…

搭乗するのはSAAB340Bとよばれる旅客定員わずか36名の機材。スウェーデンの会社が製造したターボプロップ機(いわゆるプロペラ機)で、搭乗時でもここと日本エアコミューターしか運航していない珍しい機材でした。導入から20年以上経つ古い機材ゆえ、現在新型機への置き換えが進んでいるようです。気になる方はお早めに。

翼がプロペラを貫いています。おそらくですがこのような構造にすることで機体の高さを下げ、地平からでも乗りこみやすくしたのでしょう。

階段で機内に上がっていきます。

郵便マークがついていました。

機内は2+1の配置。驚いたことに1列側には座席上の収納棚がありません。2列側のを3列で共有するようです。

さらに短距離路線ばかりのためか座席はリクライニングしません。なんかもう未知ですね。

シートポケットには新型機告知のうちわが入っていました。本日(記事公開日)就航らしいです。

13:35 乗客一人一人におしぼりが手渡されて出発です。

13:45 離陸。
14:00 ベルトサインが消える頃には駒ヶ岳のそばまで来ていました。ここから飛行機は噴火湾を突っ切って進むので札幌はもはや目の前。5分後には着陸の準備に入るといいます。恐ろしいほどの慌ただしさですが、それでもドリンクサービスがあるのは凄いとしか言いようがありません。

ということで5分しかありませんが、空メシを…。

函館名物、ハセガワストアのやきとり弁当です。注文を受けてからお客の目の前で焼きあげる。コンビニの所業とは思えません。とある番組で見て以来ずっと食べてみたかった逸品です。これを買い求めに行ったおかげで乗り遅れかけたのはヒミツ…

ちなみに北海道でやきとりといえば普通豚のことを指すようで、このお弁当に入っているのも豚串です(鳥を食べたいときは「やきとりの鳥」と言うのだとか)。

食べ終わるころにはもう洞爺湖そばでした。

14:05 案内通りベルトサインが点灯しました。

14:20 札幌(丘珠)空港に到着しました。

駐機場に着くと貨物を積みだすトラックがやってきます。
やはり可愛らしい機体です。いつまで飛んでくれるのでしょうか。

丘珠空港ももちろん歩いてターミナルへ向かいます。クマの足跡で誘導するのがなんとも北海道らしいですね。

隣のスポットには夏場だけ静岡や松本からやってくるFDAの姿が(コチラは松本便のようです)。
FDAいちど乗ってみたいんですが中部拠点となるとなかなか…。

フライト時間は短くともおしぼりやドリンクサービスと人の温かみを感じる航空会社でした。ぜひまた乗りたいです。

運航:北海道エアシステム
区間:函館~札幌(丘珠)
(2019年8月搭乗)

コメント

タイトルとURLをコピーしました