三輪トライクに乗りたい

 ある日のこと、HELLO CYCLINGのポートマップを眺めていると、河津駅ちかくのポートに見慣れぬ自転車がいるのを見つけました。赤と白の塗装はなんとなく伊豆急行を思わせましたが、調べてみると豊田TRIKEという車種だそう。訪れることのないまま、2019年5月ごろにポートは閉鎖、トライクの行方も分からなくなってしまいました。

 ところがです。10月に入って逗子市議会議員のツイートにそのトライクが映っていたのです。

 8月末から湘南広域シェアサイクルが始まってからというもの、伊豆にいたようなスポーツ自転車が続々投入されて薄々期待はしていたのですが、実際に存在が確認されたときの喜びようといったらそれはもう並のものではありません。今度は逃すまいとすぐさま現地に飛びました。


 トライクの姿は神武寺駅ちかくの運動公園にありました。

 見たことない自転車に見慣れたタッチパネルがついていると笑けてきます。

 前輪が2つあるとのことだったのでどうやってラックに収めているのかと不思議でしたが、なんと片輪だけ突っ込まれていました。いやそら常識的に考えたらそうだけどさ…。

 バッテリー残量が十分なことを確認してさっそく貸出手続きをします。

 改めて見るとメタリックで、そして想像以上に長いです。どんな乗り心地なのか想像もつきません。とはいえサドルには背もたれがついていますしサスペンションもありますから快適に漕いでいけるでしょう。変速も普通のに比べて2段多い5段もあります。

 期待が最高潮に高まったところでいよいよ乗車。まず思ったのは案外普通の自転車と変わりないということです。前輪は二つありますが連動しているのでカーブの際の動きは極めてなめらか。タイヤが小径であることもあってか普段と同じように曲がれます。
 ところが、すこし走ると空気は一変しました。スピードを上げようと思っても一向に上がらないのです。時速20キロを越えたくらいから急にペダルが重くなりスピードメーターは沈黙してしまいます。上り坂に差し掛かるとその傾向はいっそう顕著になり、それはもう苦痛としか言いようがありませんでした。
 あとあとわかったことですが、どうやらこれは変速機のせいのようです。変速機がシマノのインター5なのですが、これは仕様上まさに時速20キロを越えたあたりから一気にペダルが重くなるのだそう。まったくもって長距離の走行には向かないシロモノです。長距離走行しても疲れないと聞いて今日はこのまま東京まで走っていく予定にしているのですが大丈夫なのでしょうか…。


なお、このあと東京まで走っていった模様は、本日12月31日(火)にコミックマーケット97 西2ホールか 05-bにて頒布します『シェアサイクル紀行2019』に掲載しています。ぜひお求めくださいませ。

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