工業地帯をめぐる【前編】

鶴見から京浜工業地帯へ分け入っていく鶴見線。支線を2つも有し、適当に思える名の駅が並ぶなど、独特な雰囲気をもちます。そんな鶴見線界隈を巡ってみました。

鶴見駅で鶴見線乗り場に向かうには中間改札を通らねばなりません。これは鶴見線の各駅が無人駅だからだそう。なおここは自動改札機のみなので、18きっぷなどを利用している場合は右奥の有人窓口に向かうこととなります。

ホーム奥の通路を渡って4番線へ。鶴見線のなかでも朝夕にしか電車のやって来ない秘境、大川へと向かいます。

※以下2号車1ドアにおけるデータ

08:01 鶴見発。通勤時間帯だけあってさすがに満員です。
08:03 国道着。開いたのが反対側なため乗降数確認できず。開いた側のドア前にはすこし空間ができたようでした。
08:04 小野着。2人?下車,1人?乗車。
08:06 弁天橋着。20人くらい下車,3人乗車。
08:08 浅野着。1人下車,3人乗車。
08:09 安善着。5人下車,1人下車。

安善という名は安田財閥の祖、安田善次郎に由来します。路線図上ではここで本線と分かれ大川へ向かうこととなっていますが、実際の分岐点は武蔵白石駅のすぐ手前。というのも昔は大川支線側にも武蔵白石駅のホームがあったのですが、車両長の長い車両に置き換える際、カーブが急で車両が干渉してしまうためホームを撤去せざるを得なかったのだとか。

扇町行電車から撮影した分岐部。まさに駅の目の前でカーブしていきます。

08:14 大川着。30人くらい下車。

当然ながら改札は簡易ICリーダー1基のみなので、ホームには長蛇の列が形成されます(上記写真は1,2分経ってだいぶ列が捌けてきたときのものです)。

こじんまりとした駅です。

ホームの先には勝手踏切がありました。駅構造を変えて正式にここを通れるように出来るといいのですが、面倒ですからこうやって黙認状態にしておくのが最善なのでしょう。

ただ元の電車で帰るのは芸がないので、武蔵白石駅まで歩くことにします。

日本ガラス踏切。踏切の名前も工業地帯仕様です。
なんじゃこりゃ!?
大川駅そばの日清製粉へ向かうバス。こちらは日中も運行されています。

こじんまりとした駅舎。大川支線のカーブも撮っておきたいところでしたが、ポイントが見つからないうちに電車が到着。諦めて次の目的地へ向かいます。

※以下、3号車1ドアのデータ。

08:28 武蔵白石発。10人下車。

弁天橋付近で大半の客が降りてしまったので車内はガラガラ。3号車は2人しか乗っていません。

08:31 浜川崎着。

ここから先扇町方面は単線のため、下り列車は交換待ちを強いられます。

浜川崎駅は南武線と鶴見線のホームが道路で隔てられており、乗り換えの際はいったん改札外に出る必要があります。鶴見線は鶴見臨港鉄道、南武線は南武鉄道、と別々の鉄道会社によって建設されたことに由来していますが不思議な感じです。

こんな忠告もここならでは。

階段を上がると左右に出口が現れますが、右手はJFEスチール専用。用のない私は左に進むしかありません。

跨線橋を下りて右後ろを振り返ると南武線側の駅舎が。

ということで南武支線に乗り換え…ません。今回もちょいとお散歩です。

さまよい歩いて産業道路までやってきました。南武支線のホームが一望できます。
南武支線は鶴見線よりさらに短い2両編成。とても可愛らしいです。

さらになんやかんやあって渡田の踏切までやってきました。南武支線に並行して東海道貨物線が敷かれており、時折貨物列車が過ぎ去ります。

そんなこんなで小田栄駅に到着しました。新駅のイメージが強いのですが、実はもう開業して3年になるんですね。

駅前には小田踏切のバス停。道路の関係か島になっているのが可愛らしいです。

駅新設の工事を最小限にするため、改札は上下線で別々になっています。うっかり乗り間違えそうでちょっとこわいですね(改札は簡易ICリーダーがあるだけなので、間違えてもそーっと正しい改札・ホームに行って事なきを得そうな感じはしますが…)。

運賃計算上は隣の川崎新町と同一駅扱いとなるため、乗車駅証明書には「川崎新町駅」と印字されています。

08:58 小田栄駅発。1号車3ドアからは3人が下車したのみでした。

ポイントをがたごと渡って浜川崎駅に到着。鶴見線界隈めぐりはまだまだ続きます。

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