レンタルバイクステイサービス🍊

大阪~東予を結ぶオレンジフェリーは、東予港がしまなみ海道に近いこともあって自転車利用者へのサービスが手厚くなっています。その最たる例が「マイバイクステイサービス」。事前に予約すると自転車を解体せずに室内まで持ち込めるというものです。

自転車を持ち合わせていない私は、ちょうど11月から大阪でもサービスが始まったHELLO CYCLINGのシェアサイクル専用e-bike“KUROAD”を借りていくことにしました。貸出/返却は専用ステーション(大阪エリアは湊町リバープレイス・千島公園・八幡屋公園・天保山西岸壁の4か所)に限られますが、特に利用エリアの制限はないのでどうにかして帰ってくれば問題ないはずです。

陸路では遠回りなので渡船に載せてショートカット。大阪市営渡船は全8航路とも運賃無料なのが嬉しいところです。

ちょうど最終便だったため下船するとのりばのシャッターが閉められました。

渡船と時刻が合わなかったこともあり、大阪南港フェリーターミナルまでは1時間半を要しました。もう出航1時間前なので手早く乗船手続きを済ませ、外のエレベーターで2階へ。狭くて自転車ギリギリだったので、持てる方はターミナル内の階段でそのまま上がってしまった方がよさそうです
自転車を小脇に抱えて人一人いない通路を進んでいきます。車両甲板へのスロープを見下ろすのはなんとも不思議な感覚でした。デッキで係の方にタイヤを拭いてもらい、いよいよ乗船です。

この違和感よ

自転車航走もいろいろやってきましたが、客室内に持ち込むことはまずありません。なんだか異世界に転生してしまったような場違い感を覚えました。ただ見返すと赤を基調とした空間にKUROADは似合いますね。やっぱりカッコいい。

なんだか落ち着きませんがインフォメーションで鍵を受け取って自室へ。オレンジフェリーは全等級とも個室となっており、通路側面にはズラリと扉が並んでいます。

今回のお部屋はアウトサイドの1人用個室“デラックスシングル”(マイバイクステイサービス利用時は必ずこの等級になります)。窓にデスクに洗面台と、シングル個室とは思えない広さです。そして右側にはサイクルスタンドが置かれています。

さっそく自転車をセットしてみました。存在感が凄いです…。ただ窮屈さはありません。このお部屋ホント広いんですよ。

なお、このスタンドの幅が5.6㎝のため、それ以上のタイヤ幅の自転車はマイバイクステイサービスを利用できないことになっています。もちろん私も事前にタイヤ幅がそれ以下であることを確認してきたのですが、KUROADにはドロヨケがあるのをすっかり失念していました…。後輪のドロヨケがスタンドにつっかえて、うまくはまりません。乗船時に止められたりしませんでしたし今回はこのまま通しますが、もしまた乗せることがあれば通常の車両航走にした方がよさそうです。


レストランはカフェテリア形態のような構造ですが、現在は奥の会計のあたりで注文し、出来上がりを待つフードコート店舗のようなスタイルでした。

オレンジフェリーといえば宇和島鯛めしが有名ですが、今回は鯛だしラーメンと追加でカキフライを。お腹がはちきれるほど食べても基本的に吐く心配をしなくていいのは瀬戸内航路の魅力です(などと)鯛だしラーメンも悪くなかったのですがとにかくカキフライが熱々で美味しく、最初からカキフライ定食にしておけば…とちょっと後悔しました

食事中に出航を迎えてしまい、湯船に浮いてくるともう神戸沖。入港まではもう7時間しかありません。船内散策もほとんどできていませんが、もう寝ておきましょう。


東予港到着は朝6時。船内放送で起こされましたがまだまだ眠気は拭えません。幸いにもオレンジフェリー東予着便では朝7時まで船内休憩が認められている(※大阪着便では朝8時まで)ので、昨晩やり損ねた船内散策をすることにしました。

ひと通り回ってみても乗船時間8時間(船内休憩を含めても最大12時間)の空間とは思えません。特にスカイラウンジなんて日の出前に入港してしまう当便では完全に持て余してしまいます。ぜひともデイクルーズ便を運航してほしいところです。

さて名残惜しいですがもう下船の時間です。

こちらのエレベーターはターミナルが新造船就航に合わせて新しくなったこともあってか悠々と自転車を載せられました。

所要時間に対して設備が豪華すぎるせいで、すっかり不完全燃焼で終わってしまいました。次こそは20時に乗船して目いっぱい楽しみたいところですが、それとて味わい足りないでしょう。中毒性の尽きないオレンジフェリー、まだまだお世話になりそうです。

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